国際チャーターGSAのザ・コンタクトが破産手続き-負債総額、約1億2100万円
国際チャーター航空会社や観光局、アジアやヨーロッパのリバークルーズなど日本地区総代理店(GSA)業務を請け負っていたザ・コンタクトが、6月15日付けで東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ(TSR)によると、負債は約1億2100万円で、債権者は27名だという。
TSRによると、ザ・コンタクトはジェットツアーのグループ会社として発足したが、1998年2月に同社が破綻したことでグループから独立。当初は旅行手配に関わる業務を主に担当していたが、2003年のカンボジア航空(KT)の日本/シェムリアップ間のチャーター便を皮切りに、2004年から国際チャーター事業に進出。国際チャーター便の企画販売、運航に主軸を移し、2005年3月期は年商約10億5700万円とした。
しかし、一部の海外航空会社との取引が縮小したことで、2008年3月期は年商約4億9200万円と落ち込んだ。リーマンショック移行の不況や個人消費の低迷、新型インフルエンザ流行の影響で旅行業界を取りまく環境が厳しくなるなか、2010年秋以降に海外航空会社との一部取引が中止されたことで売上が激減し、事業継続が困難となり、5月末で事業を停止したという。
ザ・コンタクトはエーデルワイス航空(WK)や春秋航空(9C)、ブルーパノラマ航空(BV)のGSAも手がけた経験を持ち、2010年にはLOTポーランド航空(LO)を利用したチャーターを実施。2011年はNEOS航空(NO)でイタリアへのチャーター便を設定、販売していたが、実施には至っていなかった。
破産管財人は粟田口太郎弁護士で、債権届出期間は7月13日まで。第1回債権者集会は9月15日14時から開催される。