ANTA、復興に「できることすべて」取り組む-副会長と専務理事が交代

  • 2011年6月23日

 全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博氏は6月22日、ANTAの2011年度通常総会と懇親会で、観光による震災復興に向けて全力で取り組む姿勢を示した。二階氏は、復興への歩みが始まったとの見方を示した上で、「これからがいよいよANTAの活動の本番」と強調。その上で、「できることはなんでも片端からやっていこう」と会員に語りかけた。

 総会では、2011年度の事業計画を承認。東日本大震災や原発事故による被害もあり、海外、訪日、国内旅行のいずれも大幅な落ち込みを避けられないとし、まずは被災した会員への支援や被災地域の復興に取り組む方針。震災により3ヶ月営業をできていない会員を対象に会費を免除する施策も始めている。また、予定通り国内観光活性化フォーラムを開催するなど着地型旅行を推進するほか、国際観光交流の拡大と国内観光の活性化への貢献をめざす。また、2010年度に続いて、一般社団法人への移行に向け、事業のあり方などについてもさらに具体的な検討を進めるとした。

 なお、総会ではこのほか副会長3名と専務理事が交代。副会長にはツーリスト・トップジャパン代表取締役会長の加藤正明氏、大輪観光代表取締役社長の鈴木明治氏、極東航空交通観光代表取締役社長の徳永雅典氏、専務理事には国土交通省出身の有野一馬氏が就任した。