JOPA、一般社団法人へ移行を承認、第22回総会で新役員選任-約款見直しも

  • 2011年6月15日
JOPA会長の入谷泰生氏

 日本外航客船協会(JOPA)は6月14日に開催した第22回通常総会で、公益法人制度改革にともない一般社団法人へ移行することを承認した。また、新たに役員を選任し、JOPA会長には日本クルーズ客船代表取締役社長の入谷泰生氏が就任する。入谷氏は総会後の懇親会で、「(一般社団法人への移行により)自由度の増した活動ができると思っている」と話し、震災の影響でキャンセルや手控えなどは発生したものの、「潜在需要はある。お客様志向のクルーズを考えさらに飛躍できるよう頑張りたい」と意気込みを述べた。このほか、副会長や理事、監事など7名の新任を含む新役員は6月20日付けで就任する。詳細は下記の通り。

 入谷氏は2011年度事業計画について、外航客船の安全運航への対応とクルーズマーケットの拡大に向けた取組みが2本柱であるとし、旅行業界ともコミュニケーションを緊密にとっていく考えを示した。安全運航については、関係団体や関係省庁と連携しながら取り組む。また、利用者保護に向けてクルーズ客船旅客運送約款の見直しやクルーズ旅行約款(仮称)策定のための勉強会を開催する。クルーズマーケット拡大に向けては、業界向けにクルーズセミナーや客船見学会、FAMトリップなどを実施するほか、一般消費者向けにも地方自治体によるクルーズ振興イベントへの協力やセミナーの実施を予定する。

 なお、3月11日に発生した東日本大震災の影響については、震災直後から6月までは日本のクルーズ利用者はマイナスで推移。しかし、夏以降に実施するクルーズに関しては徐々に予約が入ってきていることから、「夏以降は前年並みにもどってくれれば」と期待を示した。


▽JOPA新役員(役職/氏名/社名)※6月20日付けで就任
会長/入谷泰生氏/日本クルーズ客船代表取締役社長 ※新任
副会長/今崎愼司氏/郵船クルーズ社長 ※新任
副会長/萩原節泰氏/商船三井客船社長
理事長/中本光夫氏/日本船主協会理事長
理事/西田隆啓氏/オリエントフェリー社長 ※新任
理事/佐藤潔氏/カメリアライン社長 ※新任
理事/丸山亘氏/関釜フェリー専務取締役
理事/町孝氏/JR九州高速船社長
理事/田邊昌宏氏/商船三井常務執行役員(予定) ※新任
理事/岡地隆氏/日本チャータークルーズ社長 ※新任
理事/左光真啓氏/日本郵船経営委員
常務理事/安田憲一氏
監事/田島幸郎氏/ジェイティービーグループ本社執行役員 ※新任
監事/井上晃氏/日本船主協会常務理事