丹波、高槻、河内長野3市に観光まちづくりの提言 近畿アドバイザリー会議
丹波、高槻、河内長野3市に観光まちづくりの提言 近畿アドバイザリー会議
近畿観光まちづくりアドバイザリー会議(吉兼秀夫座長=阪南大学観光学部教授)は5月25日、2010年度の重点支援地域に選んでいた兵庫県丹波市、大阪府高槻市と河内長野市に観光まちづくりへの提言書を交付した。3市の地域資源を活用した旅行商品化や集客案を提案する内容で、今後の観光まちづくりに対してアドバイスをしている。
会議は、近畿運輸局と近畿整備局が事務局を務め旅行会社や鉄道会社、観光関連団体など13人の委員で構成。06年度から地域を募集し、観光マーケティングの視点からまちづくりへの方策を提言している。
交付式には3市の担当者が参加し、近畿運輸局企画観光部の西本永治次長から提言書と、提言内容をビジュアル化した新聞スタイルのパンフレットを手渡された。
丹波市は、06年に発掘された国内最大級の草食恐竜「丹波竜」の化石をテーマに、夏休みに子どもたちの自由研究となるような商品化を提案。高槻市は今年4月にオープンした史跡・今城塚古墳公園を活用した市民イベントの開催と賑わいづくり、河内長野市は市内を縦断する高野街道を軸に、テーマ性を持った奥河内の細道を設定することなどを求めている。
西本次長は「提案を参考に観光開発に取り組んでいただきたい。我々も引き続きフォローアップしていきます」と呼びかけていた。
同会議は今年度も実施予定で、7月13日には大阪市中央区の近畿運輸局で説明会とセミナーを開催する。セミナーでは、関西国際大学准教授でトラベルニュースat本紙にコラム「CS宣言」を連載中の井門隆夫さんが講演、現在参加者を募集している。
問い合わせは、近畿運輸局企画観光部観光地域振興課 電話06―6949―6411。