プリンス・ワイキキ、4億円かけ大規模改装へ、全客室とレストラン対象
ハワイプリンスホテルワイキキは現地時間6月6日、500万米ドル(約4億100万円)を投じる大規模なリノベーションを開始した。全客室の内装を変更し、レストランのカーペットなども入れ替える。さらに、アラモアナ通りに面した滝も修復するほか、従業員に対して新トレーニングプログラムも実施。いずれも11月に予定されるAPECまでに終える計画だ。
客室は521室のすべてが対象で、フラットスクリーンテレビを導入するほか、カーペットやベッドの装飾、クッション、室内の絵画などもハワイらしさを取り入れて刷新。椅子などの調度品も入れ替える。まずアラモアナタワーから着手し、6月中に完了。ダイヤモンドヘッドタワーは7月中に終える予定だ。1週間に60室から90室で実施し、その他の部屋は通常通り営業する。また、レストランについては、ハワイらしいカーペットを敷くほか、椅子なども改良する。
さらに、トレーニングプログラムでも日本のホスピタリティにハワイらしさを加味。フロントやベル、料飲、ハウスキーピング、セキュリティなど宿泊客に接する部署を対象に実施し、サービスレベルの充実をはかる。
このほどセールスコールで来日した同ホテル支配人のウェイド・ゲスティアラ氏らによると、1990年の開業以来最も規模の大きなリノベーション。しかし、今後の販売戦略としては、リノベーションを契機としたむやみな値上げはおこなわず、費用対効果の高いホテルとしてアピールしていく方針だ。
▽プリンスホテル、ハワイ3軒の営業体制強化
プリンスホテルでは、ハワイプリンスホテルワイキキとハワイ島にある2軒のホテルの販売を強化するため、日本での営業体制を強化。もともとは1名で担当していたが4名体制とした。
ハワイプリンスホテルワイキキの改装については、旅行会社の中でも認知が十分でないとの認識で、特にリテーラーに向けた営業を強化するほか、一般消費者と旅行業界へのピーアールを進める。この一環でメディア露出についても積極的に取り組む方針で、すでにガイドブックやテレビ番組から引き合いがあるという。