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ハウステンボスの低価格船、長崎/上海航路に11月就航-片道7000円程度

  • 2011年6月3日

 ハウステンボスは以前から計画していた長崎/上海間の旅客船就航について、11月初旬に初便を運航する予定だ。ハウステンボスを始め長崎県や九州へアジアからの訪日客を誘致するため実施するもので、片道7000円から8000円程度の料金帯で新たな需要を取り込む考えだ。当初、7月頃の就航を予定していたが、3月に発生した東日本大震災による原発事故の影響で、渡航自粛勧告が出るなど訪日需要が低迷したため就航日を延期していた。

 ハウステンボスでは、同船をローコスト・エンターテインメント・シップ(LES)と名付け、船内ではハウステンボスを疑似体験できるような施設を設ける。例えばチューリップやバラなどを鑑賞できるスペースや、地元九州各地の観光をアピールするブースのほか、九州の特産品を販売する予定だ。運航スケジュールは、初便が11月初旬に長崎/上海間を1往復し、2便は来年1月下旬を始期に3月まで週1便から2便程度運航する。定期運航は来年3月以降の早期を計画しており、週3便程度運航する予定だ。

 また、ハウステンボスの子会社HTBクルーズのパナマ現地法人では5月17日付けで長崎/上海航路に使用する船舶を取得。取得した船舶は、総トン数3万412トンで全長192.91メートル、最大収容人数は1700名。ハウステンボス広報宣伝課によると、アジアからの訪日客が乗客の過半数を占める見込みだ。今後、料金を確定するとともにチケットだけでなくパッケージツアーも企画する予定で、エイチ・アイ・エス(HIS)に限らず幅広い販路を活用し販売していく。