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VWC、世界に「ありがとう」を-学生に交流企画を募集、
復興宣言の一環で

  • 2011年6月2日

 日本旅行業協会(JATA)のVWC2000万人推進室は、「JATA復興宣言」の実践アクションの一環として、学生に国際交流プロジェクトを募集する。「JATA学生国際交流プロジェクト『世界はひとつ。日本の「ARIGATO」を伝えよう!』」と題し、世界の国・地域から届く東日本大震災からの復興支援に日本を代表して「感謝の意を表す活動」を募集するもの。対象の国や地域との学生交流や一般の国際交流を継続していく仕組みもあわせて募る。応募企画の中から優秀企画を選出し、「JATA国際観光フォーラム・旅博2011」の会場内ステージで発表。その後、実際に現地で「ARIGATO」を伝える活動を実施する。

 VWC2000万人推進室プロジェクト・マネージャーの藤原徹氏は、「学生の旅行需要喚起はVWCで大きなテーマとして毎年、活動している大きなテーマの一つ。一人でも多くの人に興味と関心を持ってもらい、国際交流の拡大と相互理解の増進をはかり、最終的に学生の旅行喚起につながれば」とねらいを話す。また「専門分野を学ぶ学生だからこそ知りえる情報がある。それについて支援を掘り下げ、交流プロジェクトにいかせるのでは」と述べ、観光系の学生はもとより、それ以外の学生からの応募や、日ごろ旅行に関心がない学生へのアプローチとしても期待する。

 採用した企画の現地活動に際しては、渡航費用と宿泊費用などをJATAが1組分(2、3名分)を負担する。選出する企画は1企画の予定だが、航空会社や観光局などのサポートがあれば対象を増やすことも検討する。募集期間は6月10日から7月18日までで、選出企画は8がつ 中旬頃の発表を予定。募集告知もJATAやVWCのホームページのほか、主要大学でのポスター掲示、チラシ配布、主要会社のホームページで開始している。

 VWC2000万人推進室ではこれまでも、旅博会場で若者の旅行需要喚起をテーマにした発表を実施している。昨年は、学生から海外旅行企画を募集しており、優秀企画のなかから実際に企画化を試みた動きもあったという。「学生の企画を旅行業界がいかに組み立て直してニーズに合ったものを作っていくかがテーマだった」とし、今回のプロジェクトでも同様の効果をねらっている。