ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ、日本市場重視変わらず
-50周年で大幅改装
ヒルトン・ワールドワイドは5月24日、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾート&スパの開業50周年で実施される全面改装や増築、新サービスについて説明する記者発表会を開催した。合わせて来日したヒルトン・ワールドワイドハワイ地区担当副社長のジェリー・ギブソン氏は「(日本は)ヒルトン・ハワイ全体の約25%を占める最大の市場」とし、引き続き日本市場を重視する姿勢を示した。
ギブソン氏は東日本大震災の影響について、震災直後にキャンセルが発生していたが、キャンセル分については今年後半に向けて再予約される動きがあると説明。ゴールデンウィークには日本から約5000席のチャーター便が運航されており、ハワイへの渡航者数は回復傾向にあるという。同リゾートでは先月、震災の被災者支援チャリティ・コンサートが開かれており、被災者のための特典プランについても今後検討する考えだ。
また、先月から日本人限定で、マンダラスパのトリートメントや、カフェでのアフタヌーンティーがセットになった「スパ・フロアー」パッケージを発売するなど、日本人へのサービスを強化する。さらにレインボータワーでは昨年に続き、1階のレストラン「レインボー・ラナイ」で7月15日から9月15日の期間、「海の家」をオープン。、日本人のツアー客限定でクーポン券を配り、焼きそばやトウモロコシなどの軽食や、ハワイ文化のアクティビティを提供する。その他、宿泊客が誰でも利用できる新サービスとして、敷地内の動植物やアートを解説する無料音声ガイドの貸し出しを4月から開始した。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾート&スパは、ハワイで最初のヒルトンホテルとして1961年に開業。50周年となる今年は、4月からレインボータワーで4500万ドルをかけた大規模な改装に着手した。改装では日本人宿泊客からの要望が多かった、全室のバスルームへのハンドシャワーを設置を実施。客室の内装は、ハワイの太陽や砂をイメージし、オレンジ色やゴールドをあしらったデザインとなる予定だ。リゾート全体では今後、タイムシェア用タワー2棟の新設、プールの拡張、ショッピングアーケードの増築などを4段階で計画しており、2021年の完成をめざす。