日本からの渡航者に対する各空港での「放射線検査」の状況について-続報

  • 2011年5月23日
 東日本大震災による福島第一原子力発電所事故に伴い現在、東アジア、東南アジア、南アジアの各空港において、日本からの渡航者とその預入荷物について「放射線検査」を実施しているところがあります。

 以下に、2011年5月20日現在の状況をお知らせいたします。

■放射線検査実施国
〔中国〕
 中国入国時においては、放射線検査が現在も行われています。

 検査方法は、放射線量を測るゲートに渡航者が通過するというものです。

 4月18日以降は、日本からの渡航者だけではなく、中国に入国する全ての旅客が対象になっております。

〔ミャンマー〕
 3月18日の午後より始まった放射能検査は、現在も続けられています。

 検査は検査器を身体に当てて測定する方法で、検査時間はおよそ2分程度で、厳しくはありません。

 日本大使館領事部からの情報を、下記にご案内いたします。


※ヤンゴン国際空港等における放射能検査の開始---在ミャンマー日本国大使館領事部発出情報

 ミャンマーの入国管理局等によると、東北地方太平洋沖地震により被災した福島第一原子力発電所での放射能漏れ事故を受けた措置として、3月18日からヤンゴン国際空港、及びマンダレー国際空港において、日本からの渡航者・預入荷物に対し、放射能検査を開始した由です。

 具体的には、両空港の入国管理カウンターにて日本からの渡航者か否かを確認し、日本からの渡航者に対してのみ放射能検査を実施する由です。また、日本からの預入荷物についても検査を実施する模様ですが、検査場所等は適宜対応していく由です。

 仮に渡航者から放射能が検知された場合には、服を着替えたり、シャワーを浴びたり等の措置を処した後に再度検査等を行う見込みとのことです。

 つきましては、日本からの渡航者は、入国手続きに長時間を要することが見込まれますので、ご注意ください。

 なお、これらの検査については事前の予告なしに変更される可能性がありますので、最新の情報はヤンゴン国際空港等にお問い合わせください。


■放射線検査を実施していない国
〔タイ〕
*バンコクスワナプーム空港
 放射線検査は、4月18日まで行われておりましたが、4月19日より休止されております。

*チェンマイ空港
 特に検査は行われておりません。

*プーケット空港
 特に検査は行われておりません。

〔インドネシア〕
 2011年3月22日より、バリ島の「ングラライ空港」及びジャカルタの「スカルノハッタ国際空港」において、日本からの渡航者とその荷物を対象に放射線検査が開始され、放射性物資の付着を調べるため、一人一人、頭部から足元まで検査器を当てて検査が行われておりましたが、3月31日以降、空港での検査は休止されております。

〔インド〕
 3月18日より、デリーの「インディラガンディー空港」にて放射能検査が行われておりましたが、4月末より検査は休止されております。

〔ベトナム〕
 ベトナムでは、日本からの渡航者に対する放射線検査は、行われておりません。

〔カンボジア〕
 カンボジアの空港では、日本からの直行便がないこともあり、今後も放射線検査を行う予定はありません。

〔ラオス〕
 ラオス国内各空港(国内線も含む)において、放射能検査は全く行われておりません。

〔ネパール〕
 ネパールの空港では、日本からの渡航者に対する放射線検査は行われておりません。

〔ブータン〕
 ブータンの空港では、日本からの渡航者に対する放射線検査は行われておりません。


情報提供:エーペックスインターナショナル株式会社日本海外ツアーオペレーター協会