JTB、夏の長期滞在商品を設定−国内30連泊プランも、企業の休暇導入に期待

  • 2011年5月20日
 ジェイティービー(JTB)グループは5月20日から、夏の長期休暇にあわせた旅行商品「JTBのロングバカンス」シリーズを発売する。JTBでは、夏の節電対策として長期休暇を導入する企業の動きが契機となり、旅行スタイルが変化すると想定。欧米で主流の滞在型の旅行スタイルが、日本でも浸透していくとみる。厚生労働省の調査でも、1週間から2週間の休暇が取れた場合、「旅行」が83.1%と、圧倒的に多いという。そこで今回、グループ各社で長期滞在を快適に過ごすプランや現地での体験プログラムを充実させたプランを企画し、シリーズで展開していく。

 第1弾はSITに特化したJTBガイアレックが企画した、小学生のいる家族向け宿泊プラン「少し長めの夏休み」とシニア層向けの「ロングバカンス沖縄・北海道」の2商品。「少し長めの夏休み」は大自然に囲まれた全国の9施設で設定し、例えば北信州ではハイキングや沢登り、農業体験などを含んだ14日間の親子体験プログラムを用意した。また、「ロングバカンス沖縄・北海道」では、6泊から最大30連泊まで設定。30連泊の場合、1泊あたり1人1650円からの設定だ。

 JTBでは今後、長期滞在型の旅行商品を強化するとともに、将来的に移住や長期滞在を計画するシニア層の需要の掘り起こしをはかる。さらに、海外旅行での長期滞在型商品の販売も予定している。


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