ニッコウトラベルが黒字転換、10年度決算−今期は震災で8割減益予想
ニッコウトラベルは、2011年3月期(2010年4月1日〜2011年3月31日)の連結決算で、1億2300万円の営業利益、2億900万円の経常利益、1億5800万円の当期純利益を計上した。前年はそれぞれ1億6700万円、1億700万円、1億4400万円の損失を計上しており、黒字転換した。2012年3月期までを対象年度とする中期経営戦略に基づき、業務効率や顧客満足度の向上に取り組んだことなどが奏功したという。売上高は21.0%増の42億9600万円であった。
商品面では、熟年層、高年齢層のニーズに合わせて、それぞれの体力にあわせて選べる3段階の「ゆったり度」を明示したツアーを開発。また、主力商品であるセレナーデ号のチャータークルーズでも、観光を当日選べるようにするなど利便性を向上し、売上高と催行人数の増加、利益率の改善につながったという。
販売面では、第3四半期までは概ね計画通りに推移。しかし、第4四半期の中東・アフリカ地域の政情不安、ニュージーランド地震、東日本大震災の発生を受けて、安心して旅行できる地域や方面のみツアーを催行したことで、販売計画を2億円下回ったという。なお、初めての参加者が前年は1140名であったのに対して1730名となり、シェアも3割を超えるなど、新規顧客の取り込みを進めている。
2012年3月期(2011年4月1日〜2012年3月31日)の見通しについては、東日本大震災など減収減益を予想。上半期はキャンセルやツアー催行の取消があるものの、下半期の予約動向としては「少なからず回復の兆しがある」といい、売上高は6.9%減の40億円、営業利益は84.5%減の1700万円、経常利益は75.1%減の5200万円、当期純利益は78.5%減の3400万円を見込んでいる。
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商品面では、熟年層、高年齢層のニーズに合わせて、それぞれの体力にあわせて選べる3段階の「ゆったり度」を明示したツアーを開発。また、主力商品であるセレナーデ号のチャータークルーズでも、観光を当日選べるようにするなど利便性を向上し、売上高と催行人数の増加、利益率の改善につながったという。
販売面では、第3四半期までは概ね計画通りに推移。しかし、第4四半期の中東・アフリカ地域の政情不安、ニュージーランド地震、東日本大震災の発生を受けて、安心して旅行できる地域や方面のみツアーを催行したことで、販売計画を2億円下回ったという。なお、初めての参加者が前年は1140名であったのに対して1730名となり、シェアも3割を超えるなど、新規顧客の取り込みを進めている。
2012年3月期(2011年4月1日〜2012年3月31日)の見通しについては、東日本大震災など減収減益を予想。上半期はキャンセルやツアー催行の取消があるものの、下半期の予約動向としては「少なからず回復の兆しがある」といい、売上高は6.9%減の40億円、営業利益は84.5%減の1700万円、経常利益は75.1%減の5200万円、当期純利益は78.5%減の3400万円を見込んでいる。
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