震災、3月実績は国内と外国人大幅減−大手各社、海外は落ち込み小さく
ジェイティービー(JTB)と近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行、トップツアーの4社は5月12日、3月の取扱実績を発表した。これによると、日本旅行以外の3社は、国内旅行と外国人旅行が大幅に減少。東日本大震災の発生による交通機関の減便、運休、旅行の取消や自粛、外国政府の渡航自粛勧告など諸々の要因によるものと見られる。一方、海外旅行は、3社とも国内と外国人よりも小さい下げ幅に留まった。
JTBは、外国人旅行が56.6%減の10億7600万円と半減し、次いで国内旅行が24.4%減の459億9000万円。海外旅行は8.8%減の279億3000万円となり、合計は20.1%減の749億9600万円。海外旅行では全体の取扱人数が1.6%減で、シンガポールが17.5%増となるなど、前年を上回る方面もあった。
一方、KNTでは国内旅行が42.1%減の114億2800万円と最大の影響を受け、外国人旅行も19.5%減の4億7400万円となった。海外旅行は15.8%減の116億8200万円で、特に企画旅行と個人旅行への震災の影響が比較的少なかったという。
また、トップツアーも国内旅行への打撃が最も大きく、39.4%減の32億4800万円と苦戦。外国人旅行は20.0%減の2億6000万円であった。海外旅行は10.3%減の24億8100万円で、教育旅行と自社企画商品が健闘して前年を上回った。
なお、日本旅行は、国内旅行が35.0%減の133億300万円となったものの、外国人旅行が66.7%増の7億8100万円、海外旅行が9.4%増の117億4900万円とプラス成長。海外旅行では教育旅行と個人旅行が好調であったという。
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JTBは、外国人旅行が56.6%減の10億7600万円と半減し、次いで国内旅行が24.4%減の459億9000万円。海外旅行は8.8%減の279億3000万円となり、合計は20.1%減の749億9600万円。海外旅行では全体の取扱人数が1.6%減で、シンガポールが17.5%増となるなど、前年を上回る方面もあった。
一方、KNTでは国内旅行が42.1%減の114億2800万円と最大の影響を受け、外国人旅行も19.5%減の4億7400万円となった。海外旅行は15.8%減の116億8200万円で、特に企画旅行と個人旅行への震災の影響が比較的少なかったという。
また、トップツアーも国内旅行への打撃が最も大きく、39.4%減の32億4800万円と苦戦。外国人旅行は20.0%減の2億6000万円であった。海外旅行は10.3%減の24億8100万円で、教育旅行と自社企画商品が健闘して前年を上回った。
なお、日本旅行は、国内旅行が35.0%減の133億300万円となったものの、外国人旅行が66.7%増の7億8100万円、海外旅行が9.4%増の117億4900万円とプラス成長。海外旅行では教育旅行と個人旅行が好調であったという。
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