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KNT、第1四半期は地震で1割減収、業績予想「未定」に−赤字幅は縮小

  • 2011年5月12日
 近畿日本ツーリスト(KNT)の2011年12月期第1四半期(2011年1月1日〜3月31日)の連結業績で、営業収益は前年比10.9%減の113億5800万円となった。当初、景気持ち直しの流れもあって海外旅行を中心に旅行需要が回復傾向にあったが、3月11日の東日本大震災の発生により、旅行のキャンセルや自粛が相次ぎ、需要が大きく落ち込んだため。

 一方、利益面では諸経費の削減により、赤字幅が縮小。営業損失は24億1700万円(前年:30億7700万円)、経常損失は22億4400万円(同:30億6900万円)、純損失は25億100万円(同:34億3000万円)となった。

 こうした中で、KNTでは第2四半期累計期間と通期の業績予想を「未定」に修正。現時点では、東日本大震災がKNTグループ全体の業績に与える影響を「合理的に算定することが困難」といい、影響を精査して見通しがついた段階で「速やかに開示する」としている。

 なお、当初の予想では、通期の連結業績で営業収益が2.8%増の653億円、営業利益が46.7%増の24億円、経常利益が65.5%増の26億円、純利益が600.6%増の22億円を見込んでいた。


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