仙台空港、4月13日から国内線運航再開−日本航空と全日空、臨時便設定

  • 2011年4月11日
 仙台空港は4月13日から国内線の運航を再開する。国土交通省が4月8日に国内線再開を発表したことをうけ、日本航空(JL)と全日空(NH)が羽田や伊丹から臨時便を1日計6便運航する。国土交通大臣の大畠章宏氏は8日の記者会見で「仙台空港への民間機再就航が、今回の震災からの復興の1つの大きなステップとなることを願っている」と述べた。

 臨時便は13日から20日の設定で、JLは羽田/仙台線を1日1便、伊丹/仙台線を1日2便運航。NHは羽田/仙台線を1日3便運航する。両社とも4月8日から航空券の発売を開始。21日以降の運航については、決定次第発表する考えだ。定期便については5月31日まで運休とする。

 空港再開後の1番機はJLの羽田/仙台便で、今回が初の路線となる。機材はボーイングB737-800型機で、176席または165席。NHもボーイングB737-800型機で、167席を提供する。プレミアムクラスの販売は実施しない。また、NHでは仙台と関西圏を移動する乗客に対し、羽田経由の特定便乗継割引運賃を設定した。

 ターミナルは暫定的に1階の国内線到着ロビーエリアを利用。各航空会社は臨時カウンターを設置し、乗客の対応にあたる。待合スペースが狭いため、各社とも搭乗客のみの入場を呼びかけたほか、空港での搭乗手続きをスムーズにするため、航空券の事前購入の協力を訴えた。

 仙台空港ビルによると、搭乗橋が使用できないため、搭乗客は航空機まで徒歩、もしくはバスで向かうことになる。同社によると、空港の他の部分については、がれきの撤去など復旧作業を継続しており、完全運用の時期の目処はまだ立っていないという。

 また、仙台空港までのアクセスについては、仙台駅からの直行バスや、タクシーといった公共交通機関の利用を案内。仙台空港ビルによると、仙台アクセス鉄道は被災の影響で運休しており、復旧の目処は立っていないが、道路は利用可能だ。代替交通手段として名取から杜せきのした、美田園、仙台空港各駅を結ぶ代行バスも運行しているという。臨時便の詳細は下記の通り。


▽JL 羽田/仙台線臨時便 運航スケジュール(4月13日)
JL4721 HND 06時55分発/SDJ 08時00分着
JL4724 SDJ 17時00分発/HND 18時05分着

▽JL 羽田/仙台線臨時便 運航スケジュール(4月14日〜20日)
JL4721 HND 08時55分発/SDJ 10時00分着
JL4724 SDJ 17時00分発/HND 18時05分着

▽JL 伊丹/仙台線臨時便 運航スケジュール(4月13日〜4月20日)
JL4755 ITM 11時45分発/SDJ 13時00分着
JL4756 SDJ 11時00分発/ITM 12時20分着
JL4757 ITM 14時45分発/SDJ 16時00分着
JL4758 SDJ 14時00分発/ITM 15時20分着

▽NH 羽田/仙台線臨時便 運航スケジュール(4月13日〜4月20日)
NH1501 HND 07時30分発/SDJ 08時30分着
NH1502 SDJ 09時30分発/HND 10時35分着
NH1503 HND 10時30分発/SDJ 11時30分着
NH1504 SDJ 12時30分発/HND 13時35分着
NH1505 HND 13時30分発/SDJ 14時30分着
NH1506 SDJ 15時30分発/HND 16時35分着