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10年度の旅行業倒産件数は37件と縮小、11年度は震災の影響で見通し厳しく

  • 2011年4月11日
 東京商工リサーチ(TSR)によると、2010年度(2010年4月〜2011年3月)の旅行倒産件数は37件(前年:62件)とほぼ半減しており、負債総額も49億600万円(前年:77億900万円)と縮小した。また、3月単月では4件(前年:3件)で、負債総額は3億7500万円(前年:1億2600万円)であった。TSRでは、3月前半は円高基調があり、海外旅行が比較的順調に推移していたことが影響したと分析。一方、3月11日に発生した東日本大震災の影響で、すでに震災関連での旅行業の事業停止なども発生しており、厳しい見通しを示している。

 なお、2010年度の宿泊業倒産件数は104件(前年:120件)、負債総額は746億7600万円(前年:1218億2500万円)と前年を下回った。また、3月単月は11件(前年:11件)で負債総額は242億6100万円(前年:74億600万円)となった。震災の影響で宿泊客不足と先行き見通しの立たない旅館の倒産が発生しており、TSRでは今後も震災による影響が広がると予想している。