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ハワイ、3月の日本人訪問者は震災で2割減の見込み−6月以降の回復に期待

  • 2011年4月6日
 ハワイ州観光局(HTJ)によると、東北地方太平洋沖地震の影響で、3月の日本人訪問者数は前年比20%以下の減少となる見込みだ。ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)は、震災の影響による需要減が落ち着くには時間がかかるとの考えで、3月は前年比25%減、4月は45%減、5月は35%減、6月は30%減を想定。しかし、HTJ代表の一倉隆氏によると4月は30%前後の減少で落ち着く見込みだという。一倉氏は、首都圏でキャンセルを上回る新規予約が入ってくるようになっていることから「客のマインドが変わってきているのでは」と考えを示した。6月ごろには前年並みに回復するとの見通しだ。

 また、夏の旅行需要について、一倉氏は7月12日に就航予定のハワイアン航空(HA)の関空線について触れ、「西日本発の座席が増えてくる。リカバリーできるのでは」と期待を示した。2011年は「10年(の日本人訪問者総数)に近い数字をめざしていきたい」考えだ。今後は旅行会社に対しセミナーを実施するほか、被災者支援プログラムの一環として実施するチャリティーコンサートを組み込んだ商品造成も提案。被災者に対する支援メッセージを新聞広告で掲載するなどの活動も検討しているという。

 なお、2月の日本人訪問者数は8.2%増の10万2906人と好調だった。日本人の一日あたりの消費金額は円高効果もあり10.9%増の286.7米ドルと増加。総消費金額も21.8%増の1億7140万米ドルとなった。


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