アジア各国の空港、放射線検査実施も−韓国、台湾、タイなどで

 東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故を受け、各国では放射線検査を実施している空港が出てきている。大韓航空(KE)によると、韓国は3月29日現在仁川、金浦、釜山、済州の各空港で、希望者に対し放射線検査を実施している。また、三普旅行社によると、台湾では台北の桃園、松山と高雄の各空港で任意での検査を実施しており、検査後規定以上の放射線量が測定された場合は、空港内において除去作業を行ない、最終的に病院に搬送するという。

 タイ国政府観光庁(TAT)によると、3月22日現在タイは成田、羽田発バンコクスワンナプーム国際空港着といった日本からの直行便で到着する渡航者に対し、放射線簡易検査を実施。スワンナプーム、プーケット発日本行きの乗客に対しては、ヨウ素錠剤を3月17日から提供しているという。また、エーペックスインターナショナルによると、インドでは日本からの全渡航者に、ミャンマーでもヤンゴンとマンダレーで日本からの渡航者、預け入れ荷物に対し検査を実施しているという。なお、いずれも4月4日18時現在の情報。