クイーンズランド州政府観光局は3月18日から、世界で最も素晴らしい会社を選び100万豪ドル（約8000万円相当）をプレゼントする「ミリオンダラーメモ」キャンペーンを実施している。このキャンペーンは、クイーンズランド州をインセンティブ旅行先として広く周知するための5ヶ年グローバル計画の一環で、世界同時開催するもの。同州によると、日本では震災直後で旅行のキャンセルやキャンペーンの自粛が続いているが、日本のサービス産業の早期回復及び通常業務への復帰も大切との結論により、今回日本でのキャンペーンの発表を決定したという。

　クイーンズランド州はオーストラリアでもインセンティブ旅行のデスティネーションとして高い人気を得ているが、近年不況の影響や企業内のコミュニケーションの希薄さなどでインセンティブを実施する会社が減少している傾向にあるという。今回のキャンペーンで同州でのインセンティブ旅行の魅力を訴えるとともに、社内コミュニケーションの活性化やチームワーク醸成のためにキャンペーンを活用してもらうねらいだ。

　キャンペーンは3名以上の組織や部署、または企業単位で応募する。応募者は60秒以内で応募動画を制作し、キャンペーン専用サイトに投稿。動画はサイト上に掲載されるため、応募者にとって自身の職場や企業を世界中にアピールできるというメリットがある。その後、同局の審査やサイト上での投票による第1次、第2次審査を経て、トップ20を選出。選ばれた会社を対象に、クイーンランド州で最終選考のイベントを実施し、優勝企業を決定する。優勝企業には2012年7月から2013年6月を旅行期間とした、100万豪ドル（約8000万円）相当のインセンティブ旅行をプレゼントする。