（シドニー発：本誌　松本裕一）　オーストラリア政府観光大臣のマーティン・ファーガソン氏は4月2日、質の高い商品やサービスを提供する観光関連企業を対象とした新認証制度「TQUAL（Tクォール）」とロゴマークを発表。これは、サービスや環境への配慮、広告表示の正確性を基準とするもの。これまでオーストラリアでは、観光商品やサービス、そしてそれを提供する企業を認証し、格付けし、保証する20以上のプログラムがあったが、数が多いことで消費者の認知を十分に得ることができなかったという。

　ファーガソン氏は、新制度により「消費者は信用できる企業を選択できるようになる」と強調。その上で、「質の高い（サービスや商品を提供する）観光関連企業は、自らの意思に基づいてTQUALマークに登録することができ、消費者に高い品質や信頼性、プロフェッショナリズム、顧客サービスを提供することを示すことができる」と意義を語った。

　新制度は、2020年に観光消費額を2010年の倍増をめざす長期戦略を支えるもの。すでに申請の受付は開始しており、2011年中盤からロゴマークの運用を開始する計画だ。


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