米系2社、羽田線の自社便を一時運休、成田線も減便−DLは補完用の増便も

  • 2011年4月1日
 東日本大震災による需要の減少に対応するため、羽田線で自社運航路線を持つ米系航空会社が、一時運休する決定をしている。アメリカン航空(AA)は4月8日から4月26日まで、羽田/ニューヨーク線を運休。また、ダブルデイリーで運航する成田/ダラスフォートワース線でも、1日1便に減便する決定をした。ただし、そのほかの成田/シカゴ線、ロサンゼルス線は継続し、AAが共同運航する日本航空(JL)の羽田/サンフランシスコ線も通常通り運航する。

 一方、デルタ航空(DL)は先ごろ、日本発着の座席供給量を一時的に15%から20%程度削減する対応策を提示。羽田発着のロサンゼルス線とデトロイト線を3月23日から、一時運休している。この補完のため、ロサンゼルス方面では4月25日から5月31日まで、成田/ロサンゼルス線の機材を現行のエアバスA330型機からボーイングB747−400型機に大型化。さらに、デトロイト方面では5月9日から9月3日まで、名古屋/デトロイト線を週1便増便して週6便とし、夏期ピーク時にはデイリー運航とする。また、デトロイト/上海線とデトロイト/ソウル線をそれぞれ週1便、増便する。

 このほか、DLは4月6日から予定していた成田/広州便の就航を、7月5日に延期する。DL最高経営責任者のリチャード・アンダーソン氏は「日本発着便の需要の落ち込みは一時的なもの」との見解とともに、通年の旅客輸送量については2010年の数字を上回るとしている。


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