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2月の日本人出国者数、7.5%増と5ヶ月連続増加−訪日外客も2.2%増に

 日本政府観光局(JNTO)によると、2011年2月の日本人出国者数(推計値)は前年比7.5%増の138万7000人となり、2010年10月以降5ヶ月連続で前年を上回った。円高傾向や羽田空港の再国際化、台湾花博が増加要因となったとの分析だ。一方、中東や北アフリカ諸国の内乱や政変、反政府デモ、ニュージーランドのクライストチャーチで発生した大地震の影響などが局地的な阻害要因となったという。

 訪日外客数は2.2%増の67万9500人となり、2009年11月から16ヶ月連続の増加となった。訪日旅行の宣伝効果に加え、航空座席供給量の増加やオーストラリアや台湾のスキー需要の増加が需要を押し上げた。主要15市場では韓国が旧正月休暇が長かったこともあり16.3%増と増加し、過去最高の2008年に次ぐ第2位を記録。このほか、タイ26.1%増、マレーシア25.9%増、シンガポール23.8%増など、アジアを中心に2桁増となった。

 一方、カナダは航空座席供給量の減少などにより6.7%減と減少。中国も旧正月の旅行需要の一部が1月に前倒しとなったことも影響し4.2%減と減少した。このほか、台湾が2.4%減、カナダが6.7%減、英国が1.8%減となった。