地震、旅行各社が取消料免除など対応、欠航も相次ぐ

 東北・関東大地震の発生を受けて、航空便が欠航するなど影響が出ているほか、旅行各社もパッケージツアーの催行などについて対応を進めている。成田空港は、3月12日は6時に運航を開始し、15時までに78便が到着し43便が出発しているものの、到着36便、出発16便が欠航。13日への遅延も発生している。羽田空港も安全は確認されているものの、12日18時45分現在で到着522便のうち59便、出発517便のうち75便が欠航。また、仙台空港や茨城空港、いわて花巻空港、大館能代空港、秋田空港は閉鎖ないし運航に支障が出ている。

 航空会社では12日、日本航空(JL)が日本トランスオーシャン航空(JTA)を含めて国内線133便を欠航。国際線も羽田発4便と成田発3便、羽田着1便、成田着8便、関空着1便の運航を見合わせた。JLは12日18時現在で13日も国内線24便と国内線2便の欠航を決めている。また、全日空(NH)は12日17時現在で国内線51便、国際線28便を欠航。外国航空会社も多くが運航を取りやめた。航空各社では、多くの会社がフライト変更やキャンセルについて手数料や取消料を免除する特別対応を設定し、ウェブサイトなどで案内している。

 旅行会社でも、各社が旅行の取り扱いについて定めているところ。海外パッケージツアーでは、ジェイティービー(JTB)や近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行、エイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズムなどが、利用予定航空便の運航状況に応じて催行可否を決めるとし、地震の影響で空港に集合できないような場合に取消料を収受しないことを決定している。

 国内パッケージツアーは、各社とも被災した方面への催行を中止。具体的な方面と中止期間は会社によって異なる。例えばジェイティービー(JTB)グループでは、3月12日から21日にかけて東北6県と茨城県に向け出発するツアーについて、地震を理由に取り消す場合は取消料を収受しない。22日以降については後日決定する。添乗員付きツアーは公共交通機関や道路などの状況に応じて催行を中止することもあるという。

 なお、14日についてJLは13日18時現在で仙台空港といわて花巻空港発着の国内線34便の欠航を決めており、NHも14日と15日の仙台空港発着便はすべて欠航を決定。国際線は通常通りの運航を予定している。また、閉鎖していた茨城空港は運航を再開する予定だ。


※最終パラグラフのみ3月13日22時30分追記(編集部)