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モンゴル旅行業協会、日本委員会来日で初セミナー開催−夏期増便への期待も

  • 2011年2月23日
 日本旅行業協会(JATA)とモンゴル旅行業協会(MTA)日本支部はこのほど、旅行会社を対象にモンゴルセミナーを開催した。MTAでは、2010年に加盟会社のうち日本人旅行者を主に取り扱うツアーオペレーター9社による「日本委員会」を発足しており、今回のセミナーでは同委員会から8社が来日し、初めての試みとしてセミナーを実施した。MTA日本支部代表の星野則久氏は「モンゴルはビジネスの投資としても、観光としても今後の可能性がある」と述べ、ガイドやドライバーの質の向上や、ツアーに使用する車両などの「改善点にも日本委員会が中心になって取り組んでいく」と意欲を示した。

 セミナーではモンゴル航空(OM)日本支社長のロブサンドルジ・ガルタ氏が、夏期スケジュールの増便をアピールした。OMは2010年は成田、関空から約2万9000人を送客し、地方空港からもチャーターを実施。2011年は、成田/ウランバートル線で現在の週3便から6月、9月に週4便、7月、8月は週5便に増便する予定だ。これにより、関空/ウランバートル線の週2便とあわせて、最大で週7便で運航することになる。また、モンゴルでは2015年に新空港が完成する予定であり、ガルタ氏はモンゴルの観光業の更なる発展に期待を示した。

 また、「モンゴル観光投資ガイド」を発行した松岡克武氏が、日本にはない雄大な自然環境をはじめとするモンゴルの観光資源に言及。今後の課題として「観光情報のピーアール不足」「日本人旅行者の中でも富裕層の取り込み」「宿泊をはじめとする観光施設の改善」の3点を挙げた。松岡氏が指摘した課題については、日本、モンゴル双方の出席者からさまざまな意見が寄せられ、活発な意見交換のきっかけとなった。

 さらに、日本委員会所属各社が、それぞれの強みを生かしたモデルプランを発表。「モンゴルで唯一の露天風呂を備えたツェンヘル温泉」「野生馬タヒのいるホスタイ国立自然公園」「チンギス・ハーンの伝説にちなんだ土地」「花とトレッキング」「乗馬」などのほか、「モンゴル最大の祭りナーダムの魅力を再発見する」といったプランや、「子どもを対象にしたサマーキャンプ」も提案された。