じゃらん、10年度の宿泊人泊数は21%増−平日やシングル、外国人宿泊強化へ
リクルートはこのほど、東京都内で「じゃらんフォーラム2011」を開催し、リクルート執行役員旅行カンパニー飲食カンパニーカンパニー長の冨塚優氏が2011年度の戦略を説明した。
冨塚氏によると、国内総合宿泊予約サイト「じゃらんnet」の2009年度のキャンセルを除く受付人泊数は3211万人泊で、2010年度は推計で前年比21.1%増の3891万人泊の見込みだ。同氏は「ここ数年は20%増で推移している」とする一方、「国内の宿泊市場全体は数年にわたり微減しており、3年後くらいにはネットも頭打ちになる」ことから、新規需要の獲得をはかるため、2011年度に新たな強化策を実施する考えを示した。
具体的な強化策として、冨塚氏は平日宿泊、足回り、外国人宿泊、1名でのシングル宿泊の強化の4点を挙げた。平日宿泊の強化策としては、平日の宿泊者にじゃらんnetがポイントを付与するほか、金曜日宿泊商品や、学生、若者の需要取り込むための商品を展開する。また、足回りの強化としては、航空会社と連携したダイナミックパッケージを促進していくほか、バスやレンタカーなど他の交通機関との提携も強化する。
シングル宿泊に対しては、リスティング広告を強化するとともに、シングル宿泊の予約が増加しているスマートフォンなどの新たなデバイスへの対応も促進していく。外国人宿泊に対する取り組みでは、4月末をめどに英語ウェブサイトを設立する。また、ハワイや韓国、中国に加え、台湾や香港、シンガポール、タイにも現地法人を開設し、グローバル展開を強化することでインバウンド需要の取り込みもはかる考えだ。
さらに、「じゃらんnet」は、2011年4月から新ポイント制度を導入し、リクルートが運営する他サイトとのポイント共有化する。これはリクルートが2011年度の戦略としてあげる「カスタマー・アクション・プラットフォーム(CAP)構想」の一環。ポンパレや飲食、美容などの顧客との接点が高い「デイリーアクション領域」で、リクルートが運営する各サイトの会員情報を1つに集約し、ポイント制度を共有することで各サービスのクロスユースを促進する。冨塚氏は「顧客に対するポイントの訴求能力は高い。さらに強化していくことが鍵」とし、追加予算として10億円を投入し、新ポイント制度で集客力の強化に注力する考えを示した。
▽じゃらんnet、新ポイント制度で10億円追加投入−集客力強化はかる
じゃらんnetは4月に開始する新ポイント制度で、利用者に対し付与するポイントを現行の宿泊料金の5%から2%に引き下げる。一方、宿泊施設側に対しては、利用者へのポイント2%を徴収するほか、1人でのシングル利用の手数料を現行の4%から6%に引き上げる。こうした負担の増加に対する不満の声もあり、これまでの負担改善を求める要望書も提出されていたが、冨塚氏は「事前の話し合いなど、配慮が足りない部分があったと真摯に受け止めている」と言及。その上で、今回の変更により施設間の不公平感の解消や集客力の強化が可能だとメリットを挙げて理解を求めた。
冨塚氏によると、国内総合宿泊予約サイト「じゃらんnet」の2009年度のキャンセルを除く受付人泊数は3211万人泊で、2010年度は推計で前年比21.1%増の3891万人泊の見込みだ。同氏は「ここ数年は20%増で推移している」とする一方、「国内の宿泊市場全体は数年にわたり微減しており、3年後くらいにはネットも頭打ちになる」ことから、新規需要の獲得をはかるため、2011年度に新たな強化策を実施する考えを示した。
具体的な強化策として、冨塚氏は平日宿泊、足回り、外国人宿泊、1名でのシングル宿泊の強化の4点を挙げた。平日宿泊の強化策としては、平日の宿泊者にじゃらんnetがポイントを付与するほか、金曜日宿泊商品や、学生、若者の需要取り込むための商品を展開する。また、足回りの強化としては、航空会社と連携したダイナミックパッケージを促進していくほか、バスやレンタカーなど他の交通機関との提携も強化する。
シングル宿泊に対しては、リスティング広告を強化するとともに、シングル宿泊の予約が増加しているスマートフォンなどの新たなデバイスへの対応も促進していく。外国人宿泊に対する取り組みでは、4月末をめどに英語ウェブサイトを設立する。また、ハワイや韓国、中国に加え、台湾や香港、シンガポール、タイにも現地法人を開設し、グローバル展開を強化することでインバウンド需要の取り込みもはかる考えだ。
さらに、「じゃらんnet」は、2011年4月から新ポイント制度を導入し、リクルートが運営する他サイトとのポイント共有化する。これはリクルートが2011年度の戦略としてあげる「カスタマー・アクション・プラットフォーム(CAP)構想」の一環。ポンパレや飲食、美容などの顧客との接点が高い「デイリーアクション領域」で、リクルートが運営する各サイトの会員情報を1つに集約し、ポイント制度を共有することで各サービスのクロスユースを促進する。冨塚氏は「顧客に対するポイントの訴求能力は高い。さらに強化していくことが鍵」とし、追加予算として10億円を投入し、新ポイント制度で集客力の強化に注力する考えを示した。
▽じゃらんnet、新ポイント制度で10億円追加投入−集客力強化はかる
じゃらんnetは4月に開始する新ポイント制度で、利用者に対し付与するポイントを現行の宿泊料金の5%から2%に引き下げる。一方、宿泊施設側に対しては、利用者へのポイント2%を徴収するほか、1人でのシングル利用の手数料を現行の4%から6%に引き上げる。こうした負担の増加に対する不満の声もあり、これまでの負担改善を求める要望書も提出されていたが、冨塚氏は「事前の話し合いなど、配慮が足りない部分があったと真摯に受け止めている」と言及。その上で、今回の変更により施設間の不公平感の解消や集客力の強化が可能だとメリットを挙げて理解を求めた。