ニッコウトラベル、第3四半期の売上高3割増、各種施策が奏功−人数も増加

  • 2011年2月9日
 ニッコウトラベルの2011年3月期第3四半期累計期間(2010年4月1日〜12月31日)の連結業績で、売上高が前年比27.9%増の36億900万円、営業損益が2億1100万円の黒字(前年:1億2000万円の赤字)となった。需要が回復傾向を示す中、中期経営戦略で掲げた「ゆとりある豊かな旅」「高い安心感と満足感」の提供に取り組み、売上高と1ツアーあたりの催行人数が増加し、利益率が改善した。

 特に主力商品であるセレナーデ号のチャータークルーズで、今まで出発前に選択を求めていた寄港地での観光を当日でも選べるように改善。主要顧客であるシニア層でも日々の体調に合わせて観光を選択できるようになったことで、支持を獲得できたという。また、販売面では欧州でのセレナーデ号によるリバークルーズの販売増に向けて、「美食の船旅」として量とカロリーを控えながらフルコースディナーを用意。また、バスツアーでの「ゆったり度」を軸として、旅行説明会などで積極的に販売を進めた。

 売上高のうち、募集型企画旅行は25.6%増の33億9092万円となり、受注型企画旅行と手配旅行も82.4%増の2億127万円。仕入れ面では、航空運賃と地上費が23.3%増の24億2537万円と売上高の伸びを下回り、広告原価も16.1%減の1億6878万円となった。方面別の送客人数では、主力の欧州が41.5%増の3857人となったほか、北米が120.8%増の594人、中東が110.4%増の202人と倍増し、アジアも44.1%増の775人と増加した。