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JNTO、北海道に中国の旅行会社から120人招請−訪日中国人需要の回復はかる

  • 2011年1月31日
 日本政府観光局(JNTO)は、中国から旅行会社の訪日旅行担当者120人を北海道に招請し、視察を実施する。尖閣問題の影響で2010年10月以降減少傾向にある訪日中国人の需要回復をはかる考えだ。

 JNTOによると、中国では大阪と東京間を東海道沿いに旅行するゴールデンルートのシェアが圧倒的に高い。しかし、上海市や広東省、北京市などの先行市場においては北海道のツアーが盛んに販売されており、2008年末には北海道を舞台にした映画「非誠勿擾」(邦題「狙った恋の落とし方」)がヒットしたことで認知がさらに高まり、内陸部の市場でも定番化してきたという。北海道経済部観光局の統計では、中国人観光客数は2008年に4万7000人だったが、2009年には9万3000人と約2倍に増加した。

 JNTOは観光庁と中国の旅行会社社員の企画や販売力の向上を目的に「訪日旅行スペシャリスト」育成事業を実施しており、今回の招請はその一環。2月20日から26日までと2月27日から3月5日までの2回にわたり、60人ずつ招請する。6泊7日で札幌、小樽、ニセコ、洞爺湖、登別や横浜、東京を回る予定だ。