芝情報、旅行業ITシステム子会社を譲渡、都築電気に−クラウド事業に注力

  • 2011年1月31日
 芝情報は、旅行業に特化した基幹システムやITサービスを提供するグループ会社「ネクストヴィジョン」の全株式を、1月31日付けでシステムインテグレータの都築電気に譲渡する。芝情報は2008年11月、民事再生法適用を申請したビィー・フリーソフトの事業を継承。2010年12月27日にはトラベル事業部門を分社し、ネクストヴィジョンを設立した。ネクストヴィジョンは今回の譲渡により、2月1日から都築電気のグループ会社となる。

 都築電気はネクストヴィジョンの持つ旅行業システムに関するノウハウと、自社グループの幅広いネットワークとのシナジー効果により、販路や受注の拡大をはかる考え。2011年は売上高約10億円、営業利益約1億円を目標とし、2015年までに売上高、営業利益ともに11年の2倍をめざす。

 旅行業界の顧客に対しては、引き続き情報インフラ、業務アプリケーション、システムサポートなど総合的にサービスを提供する。さらに、クラウドサービス事業への本格参入もめざす。都築電気では昨年からクラウドコンピューティングを活用したサービスを開始しており、そのノウハウを活かし、まずはネクストヴィジョンの基幹システム「Travel WINS」のクラウド化をはかる考え。2012年からサービス提供を開始する見通しだ。