Marriott Bonvoy

米・パウワウ、今年は日本市場から100名参加を−MICE強化の取り組みも

  • 2011年1月26日
 USトラベル・アソシエーション(USTA)は1月25日、5月末に開催予定の「インターナショナルPOW WOW(パウワウ)2011」について説明会と懇親会を開催した。USTA日本代表の井上嘉世子氏は、2007年までは120名超の業界関係者が参加していたのに対して、2008年以降は100名を割り込んでいることに言及しつつ、「日本人訪問者数がもどりつつあり、2月には羽田路線も増加する。追い風が吹き始めている」と説明。その上で、訪米旅行需要の拡大に向けて「是非とも今年は100名以上の方に参加していただけるようにしたい」と意欲を示した。

 現在米国では、有料化した電子渡航認証システム「ESTA」の収益を活用する「旅行促進法(TPA)」の予算配分やプロモーション計画が策定されているところ。USTAやアメリカ旅行委員会(JVUC)では、日本市場からパウワウへの参加者数を増加することで、日本市場の存在感を維持したい考え。懇親会で挨拶にたった米国大使館商務官・一等書記官のヘレン・ピーターソン氏も、日本市場の復調傾向に触れ、「3年内に年間300万人を達成し、人数でも消費額でも英国を抜いて1番の市場になることは可能」と強調した。

 今年のパウワウは5月21日から25日にかけて、サンフランシスコで開催。登録料は2月10日までに登録すると1人あたり740米ドル、2月11日以降は1040米ドルだ。最大5泊のホテル代と期間中のオフィシャル・イベントでの飲食などを含む。期間中は、事前に調整したアポイントによる商談が中心となるが、職位の高い社員が参加した場合には、自由に会場をまわれるようアポイント制限なしでの登録も可能とした。

 なお、従来はレジャー関連の参加者が多かったが、今年はMICE関連のバイヤーは無料で招待する試みを実施する。通常の内容に加えて、MICE関連施設のインスペクションや、MPIとMaritzによるセミナーなども予定。アルカトラズ島やゴールデン・ゲート・パークを借り切って実施するオフィシャル・イベントも参考にしてほしい考え。井上氏によると、初の試みのため人数が限られており、早めの申し込みが望ましいという。


▽パウワウ 参加登録サイト
http://www.powwowonline.com