観光活性化フォーラム
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TIS、アジア市場活性化でセミナー開催、今後はスポーツツーリズム推進も

  • 2011年1月24日
 ITホールディングス(ITHD)グループでソフトウェア開発などを手がけるTISは1月21日、「アジアの旅行市場活性化セミナー」を開催した。TISでは、10年前から旅行会社のシステムなどを受注しているほか、海外旅行と親和性の高い為替関連のサービスも提供。また、ITHDでも中国を中心として世界に拠点を運営しており、旅行会社などが海外事業を展開する際にITサービスを提供可能で、さらにITHDグループのソランはスマートフォン向けの観光案内システムを開発。セミナーでは、アジア圏の旅行市場が大きく拡大すると予想され、日本でも政府の注力もあってインバウンドへの注目が集まる中で、特に日中間での関係団体・企業の協力強化をめざしたという。

 セミナー第1部では、観光庁国際交流推進課外客誘致室長の勝又正秀氏が訪日旅行3000万人プログラムにおける東アジア諸国との連携について説明したほか、ぐるなびのインバウンドへの取り組みなどを紹介。また、第2部では、中国国際旅行社総社(CITS)銷售部総経理の趙玉萍氏が、中国の旅行市場の現状やデスティネーションとしての日本を説明し、さらに日中の旅行会社間の連携の可能性について講演した。

 なお、今後は、スポーツを活用したまちづくりや地域活性化に取り組む一般財団法人日本スポーツコミッションとともに、スポーツツーリズムを推進するための核となる組織と、その活動を支えるシステムの構築に向けた研究会を立ち上げる計画で、2月から6月までをその準備期間として準備会を開催するという。


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