オーストラリアのビクトリア州北部と西部での洪水被害が伝えられているが、観光への影響は限定的だ。オーストラリア政府観光局（TA）によると、1月21日現在、洪水が発生している地域はビクトリア州北西部の一部地域に限定されており、メルボルンやグレートオーシャンロードなど「日本人観光客が訪問する主な観光地には影響はでてない」という。

　大手旅行会社各社のツアーの催行にも影響はない。各社によると、被害を受けている地域はもともと訪れる日本人が少なく、訪問するツアーの設定もほとんどない。メルボルンを訪問するツアーも、特に影響は受けていないという。

　ツアーオペレーターのサザントラベルネット・リミテッドによると、1月14日から16日にかけては道路の浸水などでグレートオーシャンロードに訪問できなくなったことはあったが、現在は復旧。メルボルンで1月17日から開催されている全豪オープンテニスの観戦にも影響は出ていないという。

　なお、クイーンズランド州で発生している洪水についても、1月21日時点で旅行会社大手各社のツアー催行に影響は出ていない。阪急交通社によると、一部観光地に関してバスから下車しての観光を車窓からの見学に変更して対応したケースはあったものの、ツアー自体は問題なく催行しているという。