JTB交流文化賞、最優秀賞は福井県の漁業体験、継続性と発展性を評価

  • 2011年1月21日
 ジェイティービー(JTB)はこのほど、第6回となる「JTB交流文化賞」の選考を実施した。同賞は、地域固有の魅力を創出し、地域活性化に長年取り組んでいる組織や団体を対象とした「交流文化賞」と、地域の文化や人々との交流を体験記として描いた一般旅行者が対象の「交流文化体験賞」の2部門を設けている。

 今回は「交流文化賞」に52件、「交流文化体験賞」に128件の応募が集まり、「交流文化賞」の最優秀賞には福井県の若狭三方五湖観光協会の「田舎っぷりが大自慢!!『若狭三方五湖わんぱく隊』が“地域の誇りへ”」を選出。高齢化に悩む福井県三方上中郡若狭町の地域では、1990年から漁業体験学習の受入を開始しており、審査では20年継続している点や漁業だけでなく地域活性化に貢献している点、さらに教育旅行だけでなく個人旅行の受け入れへと発展しつつある点などを評価したという。

 また、「交流文化体験賞」では、野口翠さんの「パラオで見つけたニッポン」を最優秀賞に選んだ。かつて日本の統治下に置かれていたパラオについて、野口さんが現地での出会いから肌で感じた歴史を多くの人に伝え、自分なりのパラオとの関わり方を模索しようと誓う内容。

 なお、このほかの受賞作品は下記の通り。


▽第6回JTB交流文化賞 選考結果
【交流文化賞】
・最優秀賞
作品名:『田舎っぷりが大自慢!!「若狭三方五湖わんぱく隊」が“地域の誇りへ”』
団体名:社団法人若狭三方五湖観光協会(福井県三方上中郡若狭町)

・優秀賞
作品名:『日帰り農村生活体験:ほっとステイ』
団体名:信州せいしゅん村(長野県上田市)

作品名:『交流は地域との連携から 〜地域資源は誰のもの?〜』
団体名:一般社団法人信州いいやま観光局 なべくら高原・森の家(長野県飯山市)

・選考委員特別賞
作品名:市民創作「函館野外劇」
団体名:NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(北海道函館市)


【交流文化体験賞】
・最優秀賞
作品名:『パラオで見つけたニッポン』
受賞者:野口翠さん

★優秀賞
作品名:『スープのレシピ』
受賞者:保坂 美季さん

★優秀賞
作品名:『“過剰的親切・チャイナ”深夜の北京西駅での出来事』
受賞者:上浦未来さん