日本旅行、11年度上期は3%増17万人めざす−欧州方面強化し早割も拡充

  • 2011年1月14日
 日本旅行は1月14日から、2011年上期の「マッハ」と「ベストツアー」の販売を順次開始する。今年はマッハが発売40周年となることから、コース数を前年から1.5倍に増やしたほか、強みのヨーロッパ方面での特別企画や基幹商品としては初めて導入する早期申込み割引などを設定。マイスターTCコースや、並び席確約コースの拡大も含め、前年比3%増の17万人の販売をめざす。

 40周年となるマッハでは、「特別企画ヨーロッパ」として新コースを用意したほか、高品質にこだわった「心に響く旅」、ハネムーナーや夫婦の記念日旅行「スイートロマンス」を企画した。例えば「特別企画ヨーロッパ」では、「絵画の風景と古城めぐり北フランス10日」で、デラックスクラスのホテルへの連泊や、日本航空(JL)の往復直行便利用に往復手ぶらサービスをつけた。

 今回新たに設定した「退職記念 海外の旅」は、定年退職を迎える人に人生のセカンドステージの門出を祝う旅として企画。専用のパンフレットを作成し、添乗員同行のヨーロッパ、アメリカ、カナダや、専用車で案内するハワイ、オーストラリアなど11方面のコースを設定した。

 また、昨年下期から設定したコンセプト「“ニッポン発、地球号の旅”『満足計画』」を継続し、「早期申込マル得」プランやマイスターTCコースを拡充。ヨーロッパの基幹商品としては初めて、大好きシリーズで全コース90日前1万円割り引くなどの早割りを導入した。アメリカやオーストラリアでも60日前だけでなく90日前の早割を設定している。このほか、ヨーロッパ方面強化のためスペイン、フランスでのキャンペーンやフジフイルムとタイアップしフォトコンテストを開催する。

 なお、2010年(1月〜12月)の販売実績は、5%増の33万8000人程度となる見込みで、広報室によると「景気回復や円高基調などにより計画は達成できた」との評価。8月まで順調に推移していた中国方面が尖閣問題などにより落ち込んだほか、韓国も11月、12月は低迷したものの、3月以降の予約状況はともに需要が戻り始めているという。