ルックJTB、11年度は「進化」−質の向上継続で販売額・単価引き上げめざす
JTBワールドバケーションズ(JTBWV)は1月13日、ルックJTBの2011年度上期商品の販売を開始する。JTBWVでは、10年度に「ルックJTBの決心。」として並び席の確約などの商品革新に着手。11年度はルックJTBの「進化」の年と位置づけ、「決心」による基本的な商品価値の維持と拡充をはかる。
JTBWV代表取締役社長の北島文幸氏は1月12日の商品発表会で、「10年度はお客様、販売店から高い評価を頂けた」とし、ノンブランド商品と合わせた取扱人数が前年比2%増の132万人、販売額が14%増となる見込みと紹介。販売額は商品群によって異なり、6ヶ月の期首パンフレットでは22%増、特に欧州では30%増となるなど、質の高い商品が評価されたという。11年度は、10年度見込み比で5%増の138万人の取り扱いをめざしつつ、「本物の海外旅行を提供」することで販売額と単価の向上を重視する考えを示した。
なお、JTBWVは11年度と12年度を対象年度として、中期経営計画を策定。「商品革新の進化、完成へ」をテーマとし、12年度に「完成」をめざす。特に、「企画力強化」「仕入革新」「造成体制革新」「新商品開発」「販売力強化」に取り組む方針だ。
▽「進化」で少人数催行増加、新デスティネーションはメキシコとキューバ
商品革新の拡充は、並び席、航空会社、ホテルなどの確約、変更補償金の特約などを継続。その上で少人数催行保証コースを強化する方針で、例えば最重点地域に掲げたイタリアでは、2名催行保証コースを前年比123%増とし、全体の約半分のコースに拡充。また、人数限定コースも増加する。このほか、早期割引プランや国内線のアドオンも充実した。
このほか、新デスティネーションとしてメキシコとキューバに着目。また、イタリアは今年が統一150周年であることから、「ルックJTBイタリアキャンペーン」を展開。例えば、ローマ市内観光でイタリア統一に貢献した人物にゆかりの見どころを組み込んだほか、閉館後のバチカン美術館に入場、見学するなど特別企画も設定した。また、ペルーでは、発見されてから100年というマチュピチュ遺跡の独占入場も企画した。
▽羽田とチャーターに注力−羽田は「全路線商品化」、チャーター1.5倍に
航空座席関連では、羽田発商品とチャーター便を強化。羽田発商品については、羽田発着の全航空会社の全路線を商品化したい考え。日本発着の国際線の7割近くが成田と羽田の2空港に集中する中で、アドオンの充実とあわせて地方需要の取り込みをすすめる。ただし、成田が主軸であることには変化なく、羽田発のみのパンフレットも用意するものの、主なパンフレットには成田と羽田発の商品を併載した。
チャーターは設定本数を5割増とする計画。機材の小型化などの影響で座席仕入が困難になるなか、オンラインのデスティネーションでも時期によって設定する方針で、ハワイやミクロネシアでも30本単位での運航をめざすという。北島氏は、座席仕入環境の変化の中で、今後はチャーターやIT座席の買取りなどのリスクに「自ら主体性を持って取り組む」考えを示した。
JTBWV代表取締役社長の北島文幸氏は1月12日の商品発表会で、「10年度はお客様、販売店から高い評価を頂けた」とし、ノンブランド商品と合わせた取扱人数が前年比2%増の132万人、販売額が14%増となる見込みと紹介。販売額は商品群によって異なり、6ヶ月の期首パンフレットでは22%増、特に欧州では30%増となるなど、質の高い商品が評価されたという。11年度は、10年度見込み比で5%増の138万人の取り扱いをめざしつつ、「本物の海外旅行を提供」することで販売額と単価の向上を重視する考えを示した。
なお、JTBWVは11年度と12年度を対象年度として、中期経営計画を策定。「商品革新の進化、完成へ」をテーマとし、12年度に「完成」をめざす。特に、「企画力強化」「仕入革新」「造成体制革新」「新商品開発」「販売力強化」に取り組む方針だ。
▽「進化」で少人数催行増加、新デスティネーションはメキシコとキューバ
商品革新の拡充は、並び席、航空会社、ホテルなどの確約、変更補償金の特約などを継続。その上で少人数催行保証コースを強化する方針で、例えば最重点地域に掲げたイタリアでは、2名催行保証コースを前年比123%増とし、全体の約半分のコースに拡充。また、人数限定コースも増加する。このほか、早期割引プランや国内線のアドオンも充実した。
このほか、新デスティネーションとしてメキシコとキューバに着目。また、イタリアは今年が統一150周年であることから、「ルックJTBイタリアキャンペーン」を展開。例えば、ローマ市内観光でイタリア統一に貢献した人物にゆかりの見どころを組み込んだほか、閉館後のバチカン美術館に入場、見学するなど特別企画も設定した。また、ペルーでは、発見されてから100年というマチュピチュ遺跡の独占入場も企画した。
▽羽田とチャーターに注力−羽田は「全路線商品化」、チャーター1.5倍に
航空座席関連では、羽田発商品とチャーター便を強化。羽田発商品については、羽田発着の全航空会社の全路線を商品化したい考え。日本発着の国際線の7割近くが成田と羽田の2空港に集中する中で、アドオンの充実とあわせて地方需要の取り込みをすすめる。ただし、成田が主軸であることには変化なく、羽田発のみのパンフレットも用意するものの、主なパンフレットには成田と羽田発の商品を併載した。
チャーターは設定本数を5割増とする計画。機材の小型化などの影響で座席仕入が困難になるなか、オンラインのデスティネーションでも時期によって設定する方針で、ハワイやミクロネシアでも30本単位での運航をめざすという。北島氏は、座席仕入環境の変化の中で、今後はチャーターやIT座席の買取りなどのリスクに「自ら主体性を持って取り組む」考えを示した。