溝畑長官、「いよいよ攻めに出る年」−トラベル懇話会が新春講演会開催

  • 2011年1月11日
 観光庁長官の溝畑宏氏は1月7日、トラベル懇話会の新春講演会で挨拶にたち、菅直人総理大臣の「平成開国」の言葉を引用しつつ「観光立国に向けて国民的な空気や体制は整いつつある。いよいよ今年はいよいよ攻めに出る年」と語り、積極的な展開を誓った。また、観光業について「あるものに付加価値をつけてコーディネートし、調査して売り込む。また、決断力、フットワーク、スピード感が必要で、時代のトレンドをつかむ必要もある、極めて知的レベルの高い産業」などとし、日本が産業構造の転換をはかる中で重要な役割を果たすことになると強調した。

 また、トラベル懇話会会長の林田建夫氏は、21世紀に入ってからの10年間で5年間は出国者数が前年割れをしていることに危機感を示し、「混迷の時代でなかなか先が読めない。国際問題、世界経済の危惧も持ち越しており、異常気象、自然災害はいつも不安の中にある」と言及。その上で、トラベル懇話会が会員相互の情報交換や問題提起、月例の勉強会、セミナー、国内外での研修などを通じて、「常に旅行業界の情報発信基地として活動している」とアピールし、「これからも懇話会で、皆様方とともに、業界のオピニオンリーダーとしてさらに基盤を築いていく」と意欲を示した。