ジャパン小額短期保険はこのほど、国内旅行の旅行先が雨だった場合、旅行会社が顧客に対し旅行代金を全額返金できる「お天気保険」を発売した。

　保険契約者は旅行会社で、旅行会社が保険料を負担し、顧客に対しお天気保険をセットした商品を販売する。割引率は1％から100％の全額返金まで選択可能だ。取扱い人数の目標は月間1万人で、対象は国内の企画旅行、手配旅行、ホテル、訪日旅行とした。

　雨判定はあらかじめジャパン小額定期保険が指定した、宿泊施設付近の気象庁アメダスに基づき実施する。アメダスの観測雨量が1時間辺り0.5mm以上となった場合、雨が降ったとみなす。旅行代金の返金条件は、1泊2日の場合、宿泊当日の13時から18時と翌日8時から13時の合計10時間、ずっと雨であることとした。

　すでに出張支援型のホテル予約サイト「ベストリザーブ」を運営するベストリザーブと提携を開始。ベストリザーブによると、サイトで提供する施設のうち約1000施設で対応しており、事前にクレジットカード決済が可能なプランでお天気保険の選択が可能だという。

　ジャパン小額短期保険によると、今後は提携先の旅行会社を増やすとともに、海外旅行対応のお天気保険も開発する考え。日本人に人気の高い約100都市での実施を検討しており、半年以内に実施する予定だという。