ルレ・エ・シャトー、日本市場のシェア拡大傾向、旅行会社経由も増加

  • 2010年12月24日
 独立系ホテルやレストランのオーナー加盟組織、ルレ・エ・シャトーの日本事務局長である仲澤美保子氏はこのほど本誌取材に対し、日本人利用者のシェアが拡大傾向にあると説明した。2009年3月に予約システムとコールセンターを刷新した結果「かなり数が増えている」ほか、旅行会社が富裕層向け、旅慣れた顧客層への取り組みを強化する中でルレ・エ・シャトーへの注目が高まっているといい、「大雑把な数字だが、2.7%程度であったシェアが4%近くまで伸びている」という。

 利用者増加に向けた2011年の取り組みとしては、旅行会社への働きかけの強化や、メディア露出などによるブランドの認知向上を進めたい考え。このうち旅行会社に対しては、消費者の「特殊で、手のかかる旅行」へのニーズに対して、ルレ・エ・シャトーの加盟施設を利用することで高い満足度を提供可能であるとし、業界環境が変化する中でこうしたニーズに応える意義とあわせて訴えたいという。

 また、認知向上では、広報大使である「アンバサダー」にリチャード・ギアさんを起用。ギアさんは、2011年からルレ・エ・シャトーに加盟する米国ニューヨーク近郊の「ベドフォード・ポスト」のオーナーでもあるため、仲澤氏は「ルレ・エ・シャトーがオーナー加盟組織であることを知っていただける機会」と歓迎する。

 このほか、オーナーによる自治組織である日本支部の強化も課題といい、現メンバーを中心に様々なプロモーション活動を企画していきたいとした。

▽関連記事
ルレ・エ・シャトー、神戸北野ホテルなど加盟、2011年新メンバーは36軒(2010/11/30)