年末年始、関空は4%増−中部は尖閣問題やチャーター便減少で9.4%減を予想

  • 2010年12月22日
 関西国際空港によると、年末年始(2010年12月24日〜2011年1月5日)の国際線総旅客数は、景気の回復や円の高止まりが奏功し、前年比4%増の40万2200人になる見込みだ。このうち、出発旅客数は5%増の20万4900人、到着旅客数は2%増の19万7300人。出発のピークは12月29日、到着のピークは1月3日となった。方面別では、近場の韓国、東南アジア、中国が上位3位を占めたが、遠方のデスティネーションでもデルタ航空(DL)の関空/シアトル線やジェットスター(JQ)の関空/ケアンズ線復便の影響で北米が117.4%増、オセアニアが48.1%増と高い伸び率を示した。




 一方、中部国際空港の年末年始(2010年12月23日〜2011年1月5日)の国際線予約総数は9.4%減の15万9000人となった。出発旅客数は6.5%減の8万1800人、到着旅客数は12.2%減の7万7200人の予想だ。期間中の合計便数は昨年から13便増の545便で、うち臨時便、チャーター便の合計数は6便減の7便となった。

 ピーク日は出発が12月30日、到着が1月3日となり、昨年のピークが出発、到着共に1月3日だったことと比較すると、ピーク日への集中は緩和傾向にある。方面別では、韓国、東南アジア、台湾・香港に人気が集まった。中部によると、尖閣諸島問題の影響をうけた中国や、チャーター便数が減少したビーチリゾート、国際線運航から国内線へ変更した成田が減少した。しかし、その他の全方面で前年を上回っており、需要は堅調との考えだ。