年末年始の海外旅行は安近短傾向で羽田線就航都市が人気−エイビーロード

  • 2010年12月14日
 エイビーロード・リサーチ・センターによると、今年の年末年始の海外旅行の動向は日並びの悪さが影響し、昨年に引き続き安・近・短の渡航先に人気が集まった。問い合わせシェアの多い渡航先は、1位がソウル(9.2%)、2位がオアフ島(8.7%)、3位が台北(6.7%)となり、前年と同じ順位となった。

 今年の傾向としては、羽田の国際線ターミナルから新規就航した都市が上位となっており、11月の羽田発ツアー全体の問い合わせ数も前年の4倍に増加した。羽田からの就航先としては、ソウル、オアフ、台北でシェアが拡大したほか、前年6位だった香港(4.6%)が5位に順位を上げ、シンガポール乗り継ぎのバリ島(5.1%)は9位から4位に、バンコクからの乗り継ぎのプーケット(2.3%)はランク外から10位にランクインした。一方、バンコク(3.3%)4位から7位に、パリ(3.2%)は5位から8位に落ち込んだ。

 また、問い合わせシェアが伸びた渡航先は、ホーチミンが約2.1倍で1位、ドバイが約2倍で2位だった。今年はベトナム航空(VN)やエミレーツ航空(EK)が、2010年夏スケジュールから就航や増便を実施したことで座席供給量が増えたことから、ツアーの設定や募集の増加につながったとの考えだ。

 ツアー日程は平均5.4日で、昨年の5.5日から微減となった。日程別では、昨年同様5日間が23.6%で1位となった。出発日は1位が12月29日(16.6%)、ついで12月30日(12.7%)、12月28日(9.5%)、12月31日(9.3%)、12月25日(8.4%)と続いた。帰国日は1位が1月3日(15.2%)で、ついで1月4日(12.7%)、1月2日(11.9%)、1月5日(11.2%)、1月1日(10.3%)となり、出発日が上位2日に集中したのに比べ、分散化する傾向がみられた。

 なお、本調査は「エイビーロード」における海外ツアーへのユーザーからのeメールでの問い合わせのうち、実績を集計したもので、集計期間は7月1日から11月10日だった。