名鉄観光、11年度の収支予算は136.6億円に設定−予算編成の見直しも

  • 2010年12月7日
 名鉄観光サービスはこのほど、2011年度(2011年1月1日〜3月31日)の収支予算を136億5900万円に設定した。2011年度は中期経営計画最終年度で、創立50周年にあたる記念の年でもあることから、当期純利益は創立以来最高額の7億5800万円をめざす。また、費用は総額118億500万円、貢献利益は18億5400万円とした。

 目標達成に向け、増収と経費節減に努めるほか、予算編成方法を見直す。販売拡大については、2011年が親鸞聖人の750回忌にあたることから、日本各地から京都への宗教関連の団体旅行手配が見込めるほか、教育・スポーツなど重点団体への営業強化、創立50周年事業などでの取り込みに期待する。また、経費節減では、1件1件の経費の必要性を検討するなど細かいところまで取り組む。

 さらに、2010年から予算編成について新たな考え方を導入する。まず、予算編成時期を早期化することで、営業本部と各支店の予算折衝に十分な時間を費やし納得した目標設定できるようにした。さらに、新入社員の人件費半額を営業本部で計上し、各支店の負担を軽減する。これにより、新入社員を積極的に受け入れてセールスを拡大し、将来名鉄観光サービスを担う人材の育成を強化するねらいがある。こうした取り組みにより、営業部門の達成意欲を促し予算達成をめざす。