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ドイツ、女子サッカーW杯開催で新たな旅行を提案−なでしこジャパンも参加

  • 2010年12月3日
 2011年ドイツで開催されるFIFA女子ワールドカップの対戦組み合わせと、試合開催地が11月29日に決定したことを受け、ドイツ観光局は12月1日、都内でプレス発表会を開催した。ドイツ観光局では2006年にドイツで開催したW杯が盛況だったことから、女子サッカーも日本へ浸透させることで需要喚起につなげたい考えだ。特にドイツ国内では女子サッカーの人気は高く、オンラインで発売しているチケットのうち3分の1がすでに販売済みだという。日本でもオリンピックなどで、なでしこジャパンの活躍が報道されるたび、年々女子サッカーに興味を持つ人が増えており、男子ワールドカップほどではないが、一定数の日本人観戦客を見込んでいる。

 今回の対戦組み合わせでは、世界順位では5位、「強豪」と呼ばれシードチームとされている日本女子「なでしこジャパン」はBグループに入り、ニュージーランド、メキシコ、イングランドと対戦することが決定。試合開催地は「2010年欧州文化首都」に選ばれたルール地方のボーフム、ケルンとデュッセルドルフの中間地点にあるレバークーゼン、すでに観光地として有名なロマンチック街道沿いのアウクスブルクとなっている。発表会で、浦和レッズレディース監督の村松浩氏が登壇し、「対戦相手はすべて以前対戦して引き分けになったことがあるチーム。今回こそここで決着をつけられれば」と優勝への意気込みを語り、優勝候補とも目されるなでしこジャパンの底力をアピールした。

 試合開催地は、日本マーケットにはあまり浸透していない場所もあるが、ドイツ観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏によると、デュッセルドルフやフランクフルトなど観光にも適した大都市を拠点にすることで1時間弱のアクセスで気軽に訪れることができるという。サッカーだけでなく、世界遺産と組み合わせた旅行の提案も可能だ。開催期間は2011年6月26日から7月17日までで過ごしやすい夏のシーズン。これまでとは違った切り口の商品造成に期待がかかる。


※訂正案内(2010年10月9日 00時48分)
訂正箇所:第2パラグラフ最終文、写真キャプション
誤:なでしこジャパン監督である佐々木則夫氏

正:浦和レッズレディース監督の村松浩氏

お詫びするとともに訂正いたします。