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ケアンズジャパンミッション、大自然をアピール−JQは乗り継ぎ利便向上へ

  • 2010年12月6日
 トロピカル・ノース・クイーンズランド観光局(TTNQ)とクイーンズランド州政府観光公社(TQ)は11月30日、ジェットスターの協力のもと、都内でワークショップを開催した。ケアンズからも8名のジャパンミッションが来日。TTNQ日本ディレクターの新堀治彦氏は冒頭の挨拶で、「一時はピーク時の3分の1までに下がった日本人渡航者数も、今年1月から12月までで12万5000人を数えるほどに回復している」と述べた。また、4月にJQが関空/ケアンズ線を復便したことを挙げ、「決算時期である7月から来年6月までを対象期間とすると、14万5000人にまで戻るのでは」と前向きな予測を示した。

 また、今年9月から州内の5つの地域(ブリスベン、サンシャインコースト、ゴールドコースト、ウィットサンデーズ、北クイーンズランド)と共同で実施してきた新しいグローバルブランディング戦略のうち、TTNQの新しいタグラインが今月、「Adventurous by Nature」に決定した。地域内で600にも及ぶというアクティビティのうち、多くは自然体験をするものであることから、大自然の魅力に満ち溢れたケアンズをアピールしていくという。ハネムーンやファミリー、教育旅行、そして熟年層をターゲットとし、ビーチサイドでのサイクリングや四輪駆動車で熱帯雨林を疾走するなど、より冒険的なツアーを紹介する。TQ日本代表の西澤利明氏は、こうしたブランディング戦略でアピールしている自然体験やビーチなどの新しいイメージ写真が、同局のウェブサイトで公開していることを話し、利用を促した。


▽JQ、ケアンズをオーストラリアのハブに、スタークラス機内サービスも向上

 また、ジェットスター航空(JQ)東京支店長の中田茂氏は、2011年度のスケジュール変更予定や、国内線への乗り継ぎ時間を考慮した日本発時間の調整案、スタークラスのサービス内容の見直しなどを説明。オーストラリアがオフシーズンに入る4月から7月初旬までの間、成田/ゴールドコースト線の直行便を週4便にし、週3便をケアンズ経由便とする(ゴールデンウィークを除く)。ケアンズ線はデイリーで運航する予定だ。また、ケアンズをオーストラリア国内のハブにしようという動きから、ケアンズ発の便数を急激に増やしているといい、ケアンズ/シドニー線は1日3便、ケアンズ/ブリスベンは1日4便など拡充しているところ。ケアンズ/ゴールドコースト線は1月13日に週3便からデイリー運航を開始し、日本人旅行客を積極誘致する。

 このほか、オーストラリア国内での乗り継ぎ時間が短いという指摘もあることから、2011年から成田空港の出発時刻を20分早めることが検討されているといい、ハミルトン島へもケアンズで余裕を持って乗り継げるようになると見ている。さらに、スタークラスの機内サービスの質を向上させるため、機内食の内容を見直すほか、エンターテイメントではiPadを配り、映画や音楽を楽しめるようにするという。国内では来年2月から、日本路線へは4月には導入していきたい構えで、スタークラス利用者は無料、エコノミークラス利用者は10豪ドルとなる予定。また、10月から3月の期間で開催していたブッキングキャンペーンが好評だったため、来年度も同様のキャンペーンを検討している。


※訂正案内(2010年12月6日 09時44分)
訂正箇所:第3パラグラフ第2文
誤:オーストラリアがオフシーズンに入る6月から8月までの間

正:オーストラリアがオフシーズンに入る4月から7月初旬までの間