観光活性化フォーラム
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中部利用のインドネシア訪日客1160名の見込み、ガルーダなど共同事業が奏功

  • 2010年11月25日
 ガルーダ・インドネシア航空(GA)によると、2010年に中部国際空港を利用するインドネシアからの訪日客の人数は、1160名になる見込みだ(オープンジョー旅程を含む)。昨年度からGAと中部国際空港、中部広域観光推進協議会が共同でインドネシアから中部地域への訪日客誘致促進事業を推進しており、昨年10月から12月までは合計122名を集客したが、今年の同時期は前年比130%増の281名となる見込み。9月には320名を集客したという。

 GA名古屋支店営業部部長の水津清氏によると、インドネシアは今年から日本政府観光局(JNTO)の調査対象国となったばかり。ただし、同事業は昨年から5年計画としており、重点市場入りに先駆けて訪日旅行での中部利用のイメージを植えつけたい考えだ。メジャーである東京/大阪のゴールデンルートとは異なる中部からの新しい観点の訪日旅行として立山・黒部をフックに、中部からアクセスが近く、道中の見どころも多いことをアピールしていく。今年9月にはインドネシアの旅行会社向けの視察旅行を実施しており、さらに今回はメディアを招請。11月27日から12月6日の日程で前回と同じ行程を巡り、インドネシア内での露出をはかる。

 なお、GAでは日本とインドネシア双方向の需要を確保することで収益性を向上させ、路線維持と拡大をはかりたい考え。現在、GAの名古屋線の旅客のうち日本発が98%だが、インドネシア発を10%に引き上げるのを目標としている。すでに月によっては8%まであがってきているといい、インバウンド需要を順調に取り込んでいるようだ。


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