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コロラド州、自然の魅力訴え−全日空へ直行便就航の働きかけも

  • 2010年11月18日
 コロラド州からコロラド州観光局、デンバー市観光局、デンバー国際空港からなる観光ミッションが来日し、3日間で首都圏の旅行会社6社などに対しセールスコールを実施した。来日したコロラド州観光局インターナショナルマーケティングマネージャーのマイケル・ドライバー氏は「昨年に比べ今年の日本人渡航者数は増加している」とし、さらに「コロラド単体のパッケージ商品も出てきている」と好調さをアピールした。

 デンバー市観光局バイスプレジデントのジェーン・バック氏は、日本市場では、歴史的な鉱山をめぐる鉄道や、世界文化遺産のメサ・ベルデ国立公園をはじめ、砂漠や渓谷などそれぞれ異なる魅力をもつ4つの国立公園といった自然が注目されているといい、今後はウォーキングやハイキング、ロハス、豊かな自然など健康的なイメージのコロラドを引き続き訴えていく考えだ。

 また、バック氏はコンベンションの誘致に注力していく姿勢を見せた。デンバーに訪れるビジネス目的の旅行者は年間約250万人。なかでも、2010年は特に好調で、複数のホテルを利用する規模のコンベンションと、コロラド・コンベンション・センターで開催されたコンベンションは1年間で計75回に及び、参加者は約30万人だったという。今後は新たなコンベンションセンターの設立や、今年の12月にコロラド・コンベンション・センター付近にエンバシー・スイーツホテルが開業するなどの要因もあり、さらに開催数が増加する見込みだ。

 コロラド州観光局日本事務所の三宅智子氏も「ビジネス客の滞在日数を伸ばしていきたい」とし、参加者やその家族に対し、デンバー市内や近辺の観光スポットへの訪問を促すことで、レジャー需要と合わせて拡大したい考えをみせた。


▽デンバー国際空港、全日空(NH)に直行便就航を働きかける

 デンバー国際空港副社長のサリー・カビントン氏は、今回の来日で成田国際空港や全日空(NH)を訪問し、成田/デンバー線の直行便就航を働きかけた。同氏は、NHが導入を予定しているボーイングB787型機を「デンバー国際空港にはぴったりのサイズの機材」とし、「(就航すれば)ロードファクターは最低でも80%を超えられるのではないか」と意欲を見せた。同空港では5年前から直行便の就航を働きかけており、今後も働きかけを続けていく考え。

 なお、デンバー国際空港は南ターミナルの再開発計画を実施中だ。デンバー国際空港には市中心部への鉄道がないが、再開発計画によりダウンタウンのユニオン駅と空港を結ぶ鉄道路線や駅、500室からなるターミナルホテル、カンファレンスセンター、大型ショッピングセンターが建設される見通し。2016年に竣工する予定で、総工費は6億5000万米ドルの見込みだという。


※訂正案内(2010年11月30日 11時35分)
訂正箇所:第3パラグラフ 第2文
誤:参加者は約3万人だった

正:参加者は約30万人だった