ファミリーマート、台湾で日本のテーマパーク入場券を発売−販売目標5000枚

  • 2010年11月17日
 大手コンビニエンスストアを展開するファミリーマートは11月16日から2011年2月7日まで、台湾の店舗で富士急ハイランドと八景島シーパラダイスの2施設の入場券を販売する。台湾から日本へのFITが増加傾向にあることから、台湾での店舗ネットワークを活かしFIT需要を取り込むねらい。まずは、台湾での春節にあわせ約3ヶ月間限定での販売とし、2施設あわせて5000枚の販売をめざす。これにより、需要動向や販売傾向などを見極め、将来的には入場券と宿泊施設のパッケージ商品や、各国の各種チケットなどの取り扱いも視野に入れている。

 台湾のファミリーマート店舗は2556店(10月31日現在)で、日本、韓国に次いで3番目。すでに個人でチケットを発券することが定着している台湾でまずは販売を開始し、今後は韓国や中国、タイなどアジア全体でも取り組んでいきたいという。販売方法はファミリーマートのマルチメディア端末「ファミポート」で、消費者自身が操作しチケットを購入する。現地の言語で手続きできるため、日本で購入する際のわずらわしさや不安感なく発券することが可能だ。また、今回発売するチケットは特別企画券として取り扱うため、特典をつけるなど工夫した。

 台湾では、日本の観光スポットとして富士山や横浜が人気で、そうしたエリアに比較的近く親和性があることから今回の2施設を取り上げた。10月末には羽田/松山線も開設されており、今後さらに台湾からのFIT需要が高まると見込む。