主要旅行会社、9月の海外旅行は7ヶ月ぶりマイナス−パッケージ単価は上昇

  • 2010年11月17日
 観光庁がとりまとめた主要旅行会社の9月の旅行総取扱額は、昨年の大型連休の反動もあって前年比5.0%減の5453億5168万9000円となり、7ヶ月ぶりに前年割れした。このうち、海外旅行は1.7%減の2218億2992万7000円、国内旅行は7.9%減の3174億2523万8000円で、海外は7ヶ月ぶり、国内は3ヶ月連続のマイナス。外国人旅行のみ45.5%増の60億9652万4000円となり、9ヶ月連続で前年を上回った。

 海外旅行取扱額の規模を会社別で見ると、ジェイティービー(JTB)グループ14社が2.9%減の369億931万3000円で1位となり、エイチ・アイ・エス(HIS)が1.1%増の333億7657万7000円で続いた。3位以下は、JTBワールドバケーションズが6.6%減の214億6942万7000円、阪急交通社が18.1%減の197億6672万7000円、近畿日本ツーリスト(KNT)が10.2%増の148億610万6000円、日本旅行が8.3%増の123億6229万8000円となった。

 また、伸び率ではi.JTBが82.2%増の14億8313万2000円で1位となったほか、3位に楽天トラベルが30.9%増の14億1500万1000円で入った。また、日立トラベルビューローが33.3%増の21億3225万9000円で2位、ジェイティービービジネストラベルソリューションズが28.5%増の40億9887万6000円で5位、エヌオーイー(NOE)が23.0%増の23億6314万1000円で7位となるなど、業務渡航に強い会社が上位に入った。

なお、海外旅行取扱額のうち、募集型企画旅行の取扱額は5.1%減の715億7764万1000円であったのに対し、取扱人数は12.8%減の54万3590人となっており、1人あたりの単価は8.8%増の13万1676円と増加した。


▽主要旅行会社取扱概況
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