アエロスヴィット・ウクライナ航空、来夏成田/キエフでチャーター運航

  • 2010年11月15日
 アエロスヴィット・ウクライナ航空(VV)はこのほど、2011年夏の成田/キエフ間の定期チャーター便運航計画を発表し、都内でセミナーとチャーター披露パーティーを開催した。チャーター便の手配、販売を実施するジャパン・エア・トラベル・マーケティング(JATM)代表取締役社長の戸田靖雄氏は「成田/キエフ間はVVでは初めての就航。次のステップとなる定期便に繋げるためには、出席した旅行会社の皆様の力を借りないと難しい」と協力を呼びかけた。来日したVV国際営業部長のヴィローシン・マキシム・ヴィターリエビッチ氏も、「今回のチャーター便は大きな意味がある。将来チャーター便が定期便になることを祈っている」と期待をみせた。

 チャーターの運航期間は2011年7月15日から9月24日で、成田発が土曜日、キエフ発が金曜日の予定だ。使用機材はボーイングB767-300ER型機で、2クラス制の226名。JATM営業本部本部長兼航空営業部部長の斉藤暁氏によると、ロードファクターは9割をめざす。グループの予約は11月15日から受付を開始し、11月末から順次予約の回答をしていく。

 斉藤氏は「東欧のハブ空港の位置づけを持っている、VVのメリットを最大限に活かしたい」と説明。周辺諸国とのアクセスの良さをアピールし、キエフ以遠の乗り継ぎ需要の喚起をはかる考えを示した。その一環としてONTO料金の設定を計画しており、ビジネス需要が見込める国内の各都市や、東欧を中心とした近隣諸国への国際線の一部に無料区間を設定する予定だという。さらに、同日乗り継ぎが可能なコーカサス地方やイスラエルのテルアビブなどに対しては、利用しやすい運賃の設定も検討する。

 また、VVの公示運賃発券キャンペーンを実施。2011年3月31日までに公示運賃を発券する場合、コミッションを6%に設定。ただし、JATMで記録を作成する場合のコミッションは5%、インターラインを含む、もしくはインターラインのみの発券の場合はアマデウスのみでの取り扱いとし、コミッションは4%に設定した。

 このほかセミナーでは、キエフをはじめとしたウクライナと周辺諸国の観光ポイントを説明するプレゼンテーションが実施され、チャーター便を利用したモデルプランも紹介された。


▽VV、アライアンス内で保有機材を拡大−機材の刷新も計画

 VVはアドンバスアエロ航空(7D)、ドニエプロアビア(Z6)とアライアンスを組んでおり、ヨーロッパや中東、アメリカなど国際線73都市、国内線10都市に就航。3社合計で53機の運航機材を保有しているが、VV中東・極東地域営業部長のアリファーノフ・ウラジミール・ユーリエビッチ氏によると、今後半年間で30機増やし、80機超とする計画だ。また、機材の刷新を計画しており、2012年をめどにボーイングB737NG型機を導入。長距離路線用はボーイングB787-8型機を運航していく予定で、2016年にはB737NG型機とB787-8型機のみで運航する計画だという。


▽成田/キエフ 直行チャーター便スケジュール計画(国土交通省認可申請予定)
NRT 12時00分発/KBP 18時30分着(土)
KBP 19時00分発/NRT 10時30分※翌日(金)