関空、中間期は増収増益、経常利益は3.5倍−通期予想も上方修正

  • 2010年11月12日
 関西国際空港の2011年3月期第2四半期累計期間(2010年4月1日〜9月30日)の連結業績で、営業収益は前年比4.9%増の455億800万円、営業利益は32.2%増の93億3500万円となった。経常利益も259.3%増の36億100万円、純利益も33億1100万円。着陸料の割引やエアポートプロモーションの実施などにより、外国航空会社の就航意欲を喚起でき、国際線の旅客数、貨物取扱量ともに回復基調にあったという。国際線就航便数は3%増、旅客数は18%増となり、ほぼ経済危機以前の水準に近づいてきたという。

 特に、国際線の外国人旅客数は中間期では過去最高を記録。国内線でも路線再編により全体としては減便したものの、札幌線と那覇線の増便により旅客数は前年並みにとどめられたという。

 通期の見通しとしては、冬スケジュールの就航便数が貨物便を含めてピーク時点で730便となり、冬スケジュールでは過去3番目の規模となっていることもあり、通期予想を上方修正。営業収益は884億700万円(当初予想:865億8500万円)、営業利益は172億900万円(同:144億9000万円)、経常利益は57億6900万円(同:17億3000万円)、純利益は53億2800万円(同:14億100万円)とした。