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KLMオランダ航空、成田/アムステルダム線週10便運航開始−羽田就航に意欲

  • 2010年11月8日
 KLMオランダ航空(KL)は11月5日から成田/アムステルダム線を3便増便し、週10便での運航を開始した。同日開催された記者会見で、KLネットワーク・アライアンス担当上席副社長のピーター・エルバース氏は「週7便から週10便というのは、我々にとっては大きな一歩だ」とし、「今後数年間でさらに便数を拡大していきたい」と意欲を示した。

 エルバース氏によると、成田/アムステルダム線の乗客の70%が日本人だという。同氏は「日本市場は景気などによる変動はあるが、一般的に安定している。(日本人の)ヨーロッパに対する関心は高い」と述べ、「日本は重要な市場。今後も東京/アムステルダム間は2桁台で運航していきたい」と日本市場に注力する姿勢を示した。

 さらにエルバース氏は、「羽田/アムステルダム線を検討している」と羽田への就航に意欲を見せた。同氏は「エールフランス航空(AF)が日本航空(JL)とコードシェア運航している羽田/パリ線が成功していることもあり、現在真剣に、何が可能なのか考えている」としながらも「ヨーロッパ路線の発着時間には制限がある」こともあり、さまざまな点を考慮しながら検討を進めていくという。既存の成田線とのバランスに関しては「まずは成田が第1」で、成田の補完として羽田があるとの考えだ。

 なお、今回の増便により、KLは大阪線の週7便と合わせて日本/アムステルダム間を週17便で運航することとなる。


▽オランダ政府観光局、増便記念キャンペーンを実施

 記者会見ではオランダ政府観光局が増便記念キャンペーンをアピールした。観光局日本局長の中川晴恵氏によると、「ゴッホに会いに行くオランダへの旅」キャンペーンを11月30日まで実施し、KLのアムステルダム無料往復航空券やミュージアムグッズを抽選でプレゼントするという。同氏によると、2010年1月から6月のオランダへの日本人渡航者数は昨年の経済不況や新型インフルエンザの反動もあり、対前年で29%増。今年は11万5000人の着地予想だ。来年はアートに焦点を当てたプロモーションを実施する予定で、フェルメールやレンブラントの展覧会とのコラボレーションも検討中だ。


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