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ドイツ観光局、日本人宿泊数113万泊へ−日独交流事業通じ需要を喚起

  • 2010年11月1日
 ドイツ観光局は、2010年日独交流150周年を記念し10月から日独両国で芸術や科学など様々なイベントを開催している。10月28日には駐日ドイツ大使フォルカー・シュタンツェル氏、ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長ペーター・ブルーメンシュテンゲル氏、ドイツ観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏らが会見を開き、期間中のドイツ観光のハイライトと2011年の観光テーマについて説明した。ペーター氏は、「2010年1月から7月までの日本人旅行者のドイツ国内での宿泊数が前年比11%と増加している」と述べ、今年は、「宿泊日数を2008年の113万泊に戻す」と今後の目標について意気込んだ。

 同観光局によると2011年の観光の主要テーマは「ウェルネス&フィットネス」「自動車誕生125周年」「フランツ・リスト生誕200年」「FIFA女子サッカーワールドカップ2011」の4つ。「ウェルネス&フィットネス」については、マーケットごとに異なる方向性があるとし、ある程度健康な人向けにリラクゼーションを軸としたウェルネス、病気予防のための健康をテーマにした温泉へのツアー、治療を目的とした医療、の三本柱で設定してる。ドイツ最高の温泉保有地バーデン・バーデンや120年の歴史を持つドイツ生まれのクナイプ療法なども是非ツアーに組み込んでほしいという。

 「自動車誕生125周年」については、近年新しく建設した洗車ルームのあるホテルや、建築デザインの視点からも評価が高い自転車メーカーの博物館など自動車をテーマにしたさまざな観光素材がある。また、123年前に世界で初めて自動車での長距離ドライブとなったマンハイムからプフォルツハイムまでのルートを走るベルタ・ベンツ記念ルートイベントや、南西ドイツのバーデンヴュルテンベルクで行われるオートモービルサマー2011が来年5月から開催されるなど、125周年を記念したイベントも実施予定である。

 また、円高の追い風や、羽田空港拡張、エアバスA380型機の就航などにより大型旅行の需要を見込む。2010年6月にドイツ9都市で開催予定の「FIFA女子サッカーワールドカップ2011」には「なでしこジャパン」も出場予定であることから、試合観戦とあわせて多くのサッカーファンが訪れることを期待したいという。