メルコスール観光局、W杯と五輪でテーマセミナー開催−SIT向け素材紹介も

  • 2010年10月13日
 メルコスール観光局はこのほど、2014年のFIFAワールドカップと2016年のリオデジャネイロオリンピックを契機に商品造成を提案するテーマセミナーを開催した。メルコスール観光局局長のラエルシオ・ブランコ氏は「W杯とオリンピックの2大イベントを皆様のビジネスチャンスに役立て、メルコスールへの商品を前向きに造成してほしい」と旅行会社に呼びかけた。

 観光局によると、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイのメルコスール4ヶ国の日本人入国数は2003年から2008年にかけて増加しており、2009年は前年比18%減となったものの9万1401人が訪問した。東京の旅行会社のメルコスールを含む企画旅行の取り扱い数も、2007年の224本から2009年の329本へと順調に増加しており、新しいデスティネーションを含んだ商品も増え始めているという。

 また、セミナーでは日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏が「我々はメルコスールへの支援を大きなアクションプランのひとつに設定している」とし、「メルコスールは旅行の質、価値、旅の魅力を発掘する余地のある数少ないデスティネーション」とメルコスールの魅力を強調。参加した旅行会社に「デスティネーションを大切に開発し、金額ではなく旅行の本質的な価値を高め、一般旅行者へ魅力を伝えていこう」と商品造成を呼びかけた。

 その他、セミナーでは新しいSIT素材として、アルゼンチンのワイナリーやクルーズ旅行、フェスティバルなどのイベントを紹介。さらに、セミナー後に開催された懇親会では、観光局の新しい試みとして、会場にOTOA会員のオペレーターによる相談デスクを設け、旅行会社が直接情報収集できる場も設定した。